中学生におすすめの通信教育「デキタス」「すらら」を比較しています。
最新の学習システムが使われた中学生のネット塾として人気の2つですが、実際に体験して比べてみると意外と違いが見つかります。
これはとくに重要な部分だけど見落としがち、というようなところだったりします。
中学生にピッタリの通信教育が見つかるよう、同じ消費者として正直なところでお伝えします。
この記事の概要
中学生におすすめの通信教育「デキタス」「すらら」とは?
「デキタス」「すらら」はネット塾の中でも最新のシステムが使われていて、
どちらも口コミや評判がいいので中学生におすすめの通信教育としてピックアップしています。
どちらも事前に学校でお試しを行って、改良されてきたものになります。
現在も学校で導入されているところもあり、これらを使って運営する学習塾も増えてきています。
通信教育「デキタス」
城南コベッツなど予備校で有名な、株式会社城南進学研究会が運営するネット塾です。
昔から評判の良い授業メソッドが詰め込まれた、最新の学習システムで構成されています。
対話型アニメーション授業「すらら」
株式会社すららネットという新しい会社が運営する、業界初になる対話型授業のネット塾です。
学校などで試験をしながら開発され、文部科学大臣賞を受けた最新システムです。
「デキタス」「すらら」を8つのポイントで比較
「デキタス」「すらら」は、どっちも中学生の通信教育としては人気があります。
そんな「デキタス」「すらら」を、8つのポイントで徹底比較してみたいと思います。
それぞれを、
- 動画授業の内容について
- 対応年齢について
- システム性について
- 教科・準拠数について
- 価格(費用)面について
- どっちが苦手をなくせる?
- 発達(学習)障害などの中学生ならどっちが勉強しやすい?
- それぞれの受賞歴などは?
で比較してみようと思います。
※記事内の画像は、それぞれの公式サイトから引用したものです。
1⃣「デキタス」「すらら」動画授業を比較してみる
まず「デキタス」「すらら」の授業風景の動画がありますので、ご覧になってみてください。
こういうネット塾を選ぶ上で、この授業内容がいちばん「肝」になってくる部分です。
どちらも公式サイトが製作している動画です。
「デキタス」の授業風景
- キャラクターの動きに少しぎこちなさがある。
- 余計な説明がなくて簡潔にまとまっている。
- 集団塾のように講師がみんなに向けて話している。
「すらら」の授業風景
- キャラクターの動きや話し方がなめらかで、対話しているような授業。
- いい間合いで話しかけてきたりして、モチベーションを維持してくれる。
- 参加型の授業で、個別指導塾のように講師との距離が近い。
参考:「すらら」の口コミや評判は?塾へ通わず自宅で成績アップ!?
といったところのように思いました。みなさんはどのように感じましたか?
2⃣「デキタス」「すらら」対応年齢を比較してみる
「デキタス」
小学1年生~中学3年生までを対象にしています。
小学1~2年コース、小学3~6年コース、中学生コース、と学年で分かれています。
「すらら」
小学4年生~高校3年生までを対象にしています。
小中コース、中高コース、小中高コースで、学年ではなく分野で分かれています。
デキタスは、従来通り学年でコース分けがされています。それに比べてすららはこれまでになかった分野の範囲で考えてあります。これはどっちがいい、ということは言えないかと思います。
ただ考え方によっては、すららは高校生の勉強もできるということです。
高校の範囲まで勉強しておきたい、ということならすららがおすすめです。
3⃣「デキタス」「すらら」システムを比較してみる
どちらも実際に体験して、そのときの様子の画像を掲載しています。
「デキタス」
学習システムにログインして利用します。動画授業やドリルなどを選んで勉強します。
学習結果や目標設定が、一覧表やグラフで細かく管理ができます。
☑間違ったところは自動的に「復習」に蓄積されます。
テストモードが特長で、テスト範囲に含まれる単元を自分で組み合わせて問題を作ることができます。
とくに学年ごとのポイントに絞った勉強に適しています。
「すらら」
学習システムにログインして利用します。動画授業、ドリル、テストなどを一連の流れで勉強します。
☑つまずき診断システムが特長で、間違ったところを「分野」で教えてくれます。
学年の枠がなくて、単元ごとのポイントに絞った勉強ができます。
4⃣「デキタス」「すらら」教科・準拠数を比較してみる
「デキタス」
5教科に対応しています。教科書に準拠している数が多く、5教科とも国内のほぼ全てに対応しています。
「すらら」
5教科+英検・数検に対応しています。
教科書準拠数はかなり多く、国内ほぼ全ての教科書に対応しています。
どちらにしても教科書準拠についてはまず「住んでいる地域の出版社に合わない」といったことはないはずです。
5⃣「デキタス」「すらら」価格(費用)を比較してみる
ここではそれぞれの価格(費用)について比較していきます。
「デキタス」
入会金:¥10,000(現在はサービスで¥0)
授業料:小学生¥3,000、中学生¥4,000
これ以外に料金はかかりません。
「すらら」
入会金:¥10,800
授業料:小中・中高それぞれ¥8,640、小中高¥10,800
これ以外に料金はかかりません。
※2020年4月1日~小学3年以上は理科・社会にも対応しているため料金コースが若干異なっています。
私が調べたところでは、デキタスの入会金はよく無料サービスになっていることが多いです。すららの入会金は数ヶ月に一度くらいの割合でサービスになることがあります。授業料の違いは、システムの「つくり」の違いもあって差が出ているようです。
6⃣「デキタス」「すらら」はどっちが苦手をなくせる?
こういうネット塾というのは、子供がひとりで取り組むことになります。
したがっていかに「苦手」を自分の力でクリアしていけるか?という部分がポイントになってきます。
デキタスの苦手対策
自分で作れる「テストモード」があるので、苦手をなくすのに役立ちます。
よく考えてみると、これは結構優れものの機能じゃないかと思います。
すららの苦手対策
すららには「つまずき診断」というのがあって、テストで間違ったところが一覧で表示されます。
勉強するべきところを「分野」で教えてくれるので、どこに力を入れたらいいか?がわかります。
私が思うには、これはどっちもどっちで互角なんじゃないかと思います。
それぞれ考えようによっては、ひとりで勉強する子供を助けてくれる機能です。
いちがいに「どっちがいい」ということは言えません。
7⃣発達(学習)障害などの中学生ならどっちが勉強しやすい?
発達障害や学習障害のある子供にとって、こういうネット塾は便利になります。
受け入れてくれる学習塾が見つからなかったり、通うことが困難な場合が多いためです。
「デキタス」
不登校の子供をもつ親からの声ですが、参考になればと思います。
デキタス自体としては、とくに目立った取り組みは行っていないようです。
ただしあえてぎこちないキャラクターの動きが、障害のある子供に優しく聞こえるかもしれません。
「すらら」
すららは障害のある子供も視野に入れています。
発達(学習)障害があっても取り組めるように、システム全体が構成されています。
「対話型」で講師と会話する感覚で勉強できるのが、もしかしたら大きいのかもしれません。
一部の授業については、発達障害の専門家によって監修されている教材です。
参考:発達障害の子供におすすめのネット塾「すらら」の特長って‥!?
私が思うには、システム全体の作りはそこまで変わらないと思います。
ただ障害のある子供にとって大事なのは、話しかけて支えてあげることだと思っています。
そう考えると「対話型」システムの「すらら」のほうがおすすめじゃないでしょうか。
8⃣それぞれの受賞歴などは?
すららとデキタスの比較項目として、最後にそれぞれの「受賞歴」をチェックしてみました。
すらら | デキタス |
|
とくになし |
すららとデキタスの受賞歴というのは、一見するとわかるように大いに違いがあります。
過去の受賞歴については明らかに「すらら」のほうが種類も数も多く、デキタスに至ってはこういった受賞歴というのは全く見当たりません。
もちろん受賞歴と勉強のしやすさというのは必ずしも比例すると限りませんが、より多くの方が認める通信教育ということで客観的に考えてみても「すらら」のほうが優秀といえるのではないでしょうか。
ぜひ「すらら」「デキタス」を比較して選ぶうえで、こうした過去の受賞歴も判断材料にしてみてはいかがでしょうか。
中学生におすすめの通信教育「デキタス」「すらら」のまとめ
中学生におすすめの通信教育と言われている「デキタス」「すらら」を比較してきました。
みなさんはどのように感じられたでしょうか?
もう一度、それぞれを比べたことをまとめてみます。
1⃣動画授業について
「デキタス」少しぎこちない動きだけど、5分程度の簡潔な説明。
デキタスの授業の特長は、ゆっくりとしたペースで説明が進んでいく「ゆとり」です。焦って聞き逃すこともなく、しっかりと頭で理解しながら授業を受けることができます。
「すらら」子供に話しかけるような授業で、常に考えさせるような説明。
授業の中でも常に問題定義が行われ、内容もかけ離れることなく授業を聞いていれば解けるものばかりです。子供は「何だ簡単じゃないか!」と感じながら問題をといていけますが、気がついたら学力が付いているといった授業です。
2⃣対応年齢について
「デキタス」小学1年生~中学3年生
「すらら」小学4年生~高校3年生
3⃣システムについて
「デキタス」間違ったところが「復習」に蓄積される。
さかのぼり学習がとくに優秀な機能で、パソコンやタブレットに向き合って取り組む勉強には欠かせないものです。子供が1人で勉強する中、わからないときの「さかのぼり機能」予習よりも大事な「復習する範囲がひと目でわかる」といった機能はかなり役立つものになります。
「すらら」間違ったところが「つまずき」としてデータとして見れる。
つまずき防止システムの優秀さが目立っており、子供がつまずかないための機能として普段の勉強で力を発揮してくれるはずです。こういった教材が続かなくなってしまうのも、ほとんどの場合つまずいて進まなくなることが原因です。
4⃣教科・準拠数について
「デキタス」5教科、ほぼ全ての教科書に対応。
5教科すべて揃っており、理科と社会の勉強も同時に行いたいのであれば適しています。
「すらら」5教科+英検・数検、ほぼ全ての教科書に対応。
5教科以外に検定学習もさせたい場合にはおススメです。
5⃣価格(費用)について
「デキタス」入会金¥10,000 月謝¥4,000
デキタスの入会金については、現在無料キャンペーン中です。5教科の勉強ができるわりに月謝は安く、コスパの高い教材です。
「すらら」入会金¥10,000 月謝¥8,000~¥10,000
月謝についてはそこまで安くはありませんが、それでも学習塾や家庭教師と比べるとかなり節約できます。システムの構成に優れているので、中学生が苦手といわれる3教科をしっかりと集中させたいのであれば優位です。
6⃣どっちが苦手をなくせる?
「デキタス」テストモードで苦手なところをテストで作成できる。
自分で自由にテストが作れるため、範囲の指定によって限りないボリュームのテストで学力を上げることができます。苦手な分野に範囲を絞ることで、間違いなく苦手を克服していけるはずです。
「すらら」つまずき診断が苦手な分野を教えてくれる。
今までに勉強してきた中からつまずいている分野が一覧表で見えるため、学習塾と違いより早く「自分の弱み」を知ることができます。苦手な部分を感覚ではなく「目で見る」ことによって、学校などではピンボケだった弱さを明確に感じることができます。
7⃣発達(学習)障害などの中学生ならどっちが勉強しやすい?
「デキタス」のんびりとしたスローペースな授業によって相性がいいかも。
デキタスの映像授業はゆっくりと説明が進むため、とくに「理解」に弱いといわれる発達障害の特徴を克服することができます。またアニメーションによって動きがあるため、図形などの分野での「奥行き」を目で見て感じることができます。
「すらら」発達障害の専門家監修の教材で、対話型授業が楽しさと興味をそそるかも。
すららの最大の特長は、発達障害の専門家によって監修された教材ということです。とくに発達障害全般にいえる「興味を感じないと見向きもしない」という特徴を、楽しさのある対話型授業が子供の興味を惹きつけてくれます。
8⃣これまでの受賞歴について
「デキタス」は過去に受賞歴が見当たらない。
私もデキタスの受賞歴について徹底的に調べましたが、とくに目立った受賞というのは見られませんでした。
「すらら」は過去の多くの受賞歴が見られる。
すららの受賞歴については著しく目立ったものが多くあり、とくに社会的な貢献に寄与するといった教育的な受賞が数多く見られました。多くの人々に認められている証といえるため優秀な通信教育であると言わざるを得ません。
デキタスとすららのまとめ
通信教育デキタスとすららを比較した内容を、総合的にまとめます。
デキタスのまとめ
安い費用でコスパが良く、
自分でアレンジしながら成績を上げることのできるネット塾
- コスパに優れているため、家計を節約したい家庭。
- 様々なテストをとにかく大量にこなしたい子供。
- 授業は説明だけでいいという場合。
- 城南コベッツ講師陣の優しさを感じるテロップに魅力を感じたとき。
- さかのぼり学習の便利さに納得のできた家庭。など
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私の詳しいレビュー
すららのまとめ
講師と対話しているうちに、
自然と学力がついていることに気がつくネット塾
- 文部科学大臣賞などの受賞歴によって信頼性を感じている家庭。
- 子供の努力以外にも自然と学力が上がる対話型授業に興味のある家庭。
- 苦手な3教科だけでいいから質の高い教材を探している家庭。
- 「つまずき防止システム」に優位性を見出す家庭。
- 発達障害の専門家監修による指導方法に子供の勉強を任せたい家庭。
- 過去の教育的な受賞歴が多いほうがいい。
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私の詳しいレビュー
デキタスとすらら編集後記
デキタスとすららについて詳しく比較レビューしてきましたが両者とも「とても優れた通信教材」ということがわかりました。いずれを選んでも中学生にとって効果的な受験勉強ができることは間違いないです。
とくに両者のメリットに「映像授業」があって、文章を読むだけでは理解しづらい部分もサクッと簡単にわかるのが大きな特徴。
ぜひこの映像授業を活かして高校受験へ挑んでください。
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