特別支援学級と養護学校の違いってなんだろう‥?
このように迷うときは、子供が小学校に上がるタイミングが多いのではないでしょうか。
また中学校になる前に「発達障害」と診断されるケースもあるかと思います。
しかし親がここで一番悩むポイントというのが、
①イジメに会わないのはどっち?
②勉強に力を入れているのはどっち?
この2点で迷っていませんか?
そこで特別支援学級と養護学校の違いについて探っていくことと、親が悩む2つのポイントについて比較していこうと思います。
中学生の学習塾選び方の一環としてお考えになってみてください。
特別支援学級とは
まず特別支援学級とは、文部科学省によるとこうなっています。
「特別支援教育」とは、障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点に立ち、幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うものです。 平成19年4月から、「特別支援教育」が学校教育法に位置づけられ、すべての学校において、障害のある幼児児童生徒の支援をさらに充実していくこととなりました。
文部科学省HP「特別支援教育について」
特別支援学級とは、
メモ
発達障害と診断された、それぞれの子供に応じた「学習能力」を身につける場所
つまり「学習」をメインとしている特別学級になります。
発達障害の子供も、なるべく一般的な知識を身に着けていこうというわけです。
特別支援学級でのイジメは?
特別支援学級でよく噂になるのがイジメ。
通常学級ではなく何らかの障害のある子供だけのはずなのに、何でイジメがあるのか?
という疑問があると思いますので、みなさんの声を集めてみました。
障害児はいじめられて当たり前?
特別支援学級在籍の10歳の息子がいます。現在不登校ですが、不登校の原因に校内でのいじめがあります。
学校へ訴えると
「皆と同じにできない障害児だからいじめられて当たり前です」という回答が校長からありました。
物を取ったり、壊したり、人を噛んだり、叩いたり、大騒ぎしたりはしませんが、迷惑な存在なのでしょうか。
通級や支援級に入れることを主人に激しく反対されています
現在普通級、広汎性発達障害の小1の息子を持つ主婦です。
息子を通級や支援級に入れる方向で動きたいと思っているのですが、以前から主人に激しく反対されています。理由は
・通級に行くことで、普通級のクラスの子に「障害者」扱いされ、いじめられるにちがいない。
・通級や支援級に行くことで一生、障害者としての道を歩まなければならない。
・支援級に行くと、普通級に戻れない。
・(通級を見学してみて)意味があると思えない。
・通級・支援級自体が大人の都合で子供たちを分けている悪しきシステムだ。
・昔はいわゆる「ちょっと変わった子」なんてクラスに何人かはいた。主人にとっては「障害者」扱いで普通クラスの子にいじめられるという理由が一番のようです。
「もし息子を入れてみて、そのことでいじめられたらお前を殺す。」とまで言われました。
主人自身が酷いいじめを受けてきたからこそなのですが。。。私には何も対応せずにいることでも逆にいじめの原因になると思いますが
主人は「それだったらちょっと変な子っていう扱いで済むから」とか言います。私は息子にとって一番いい環境を整えてあげたいのですが
(もちろん主人も同じ気持ちだと思うのですが)
どうしても話がすれ違ってしまいます。しかも
息子自身が学校を嫌がっているわけではなく、楽しいというときもあって
(不安ながらも学校に行っている面ももちろんありつつ)
それも主人の考えに拍車をかけています。私自身の育児のストレスもかなり限界に来ていて
主人は趣味とかなにかして発散すればいいというのですが
本題から何かずれてる感じがして、なんとなく納得できません。実際にお子さんが通級や支援級に行っている方、経験談やアドバイスをお願いします<m(__)m>
(いずれYahoo知恵袋より抜粋)
1つ目の相談というのは、まったく校長の偏見ですね。
こんな校長がいる学校というのは、大人がイジメを率先しているだけです。
この発言からは、そもそも特支の存在する理由がわかりませんね。
2つ目の相談は、両親ともに子供や発達障害への理解が乏しいです。
なんのための特支?と思ってしまいますが、これでは子供がかわいそうです。
しかしイジメがもっとも気になっているのはよくわかります。
このようにここでは2つの声を挙げましたが、やはりまずイジメ問題は気になるということです。
- 特支に通っていることでイジメを受ける
- 特支の中でイジメを受ける
特別支援学級には、この2つの理由があることがわかりますね。
結論をいえば「偏見」そのものです。
世間がそんな偏見をもっている限り、まずイジメ問題はなくなりません。
まして校長がそんな偏見を持っているくらいなので、いくら特支といっても安心することはできません。
養護学校とは
つぎに養護学校について探っていきます。
盲学校はもちろん聾学校も聾唖学校という名称で、戦前から存在したが、養護学校は学校教育法にはじめて規定された新たな学校で、その当初の規定によれば、「精神薄弱、身体不自由その他心身に故障ある者」を対象とするものである。
文部科学省HP「養護学校」
養護学校は、
メモ
障害があることで、普通の生活が困難な子供をサポートする場所
つまり「一般的な生活」ができるよう、生活に必要なことを教えてくれる場所というわけです。
特別支援学級は「学習」、養護学校は「生活」という違いがあるんですね。
養護学校でのイジメは?
養護学校というのは、学校全体が障害者の集まりです。
一般的な健常者の考えは一切入っていないので、イジメが起きることは限りなく稀ということです。
たぶんほぼセロに近いのではないかと思われます。
私の知り合いにも養護学校勤務者がいますが、まったくそんな雰囲気は感じないと言っています。
もしかすると勤務地の問題もあるかもしれませんが、
たぶんほとんどの養護学校ではイジメなんてないはずです。
私もある講師となって養護学校で子供に教えた経験がありますが、
子ども同士が本当に仲のいい姿を見せてくれました。
一般的な世界が入ってこないだけに「人は助けるもの」という空気になっているわけです。
それは作った空気ではなく、普段から慣れ親しんだ当たり前の空気感です。
私もこんな気持ちのいい空間で働きたいな、と素直に思ったものです。
特別支援学級と養護学校のイジメ問題を比較すると?
こうしたことから、特別支援学級と養護学校では根本的にイジメについての感覚が違うのが分かります。
比較してみてわかったことは、
メモ
子供同士のあいだで「差」が生じるとイジメ問題が発生する
私はそのように感じますし、たぶんそこがイジメ問題の本質ではないでしょうか。
「差」があるから、自分が優位に立ちたくてイジメる。
つまり自分をよく見せよう、という現れ(エゴイズム)でもありますね。
このように考えると、
特別支援学級のほうがイジメが多いということは、しごく当たり前のことではないかと思います。
結果として「特別支援学級のほうがいじめは多いであろう」というわけです。
私のところにも先日、こんなご相談をいただく機会がありました。
- イジメ問題がありそうなので特別支援学級はイヤ。
- でも勉強に力を入れさせたい。
- 養護学校に通わせながら、家庭教師を利用していこうと思う。
- どこかおすすめの家庭教師はないか?
ご相談はとても丁寧でしたが、あえて簡略化して表現しました。
このようなご相談をいただいたので、私もこの記事を書こうと思ったわけです。
この方は地方にお住まいで、家庭教師の数自体がとても少なかったのも問題でした。
発達障害の子供を受け入れてくれる家庭教師が見つからない‥
地方に住んでいるとよくあることなんですね。
それに学習塾には通うことができない、というのが発達障害なんです。
このときの私の答えは、
メモ
①まず発達障害の子供に優しい家庭教師(北海道・東北・関東・中部・近畿・中四国・九州沖縄)で探してみてください。とくに学研の家庭教師などは全国区なのでおすすめかもしれません。
②または発達障害を理解したオンライン家庭教師を考えてみてください。
③自宅で勉強のできる発達障害支援の専門家による通信教材という手段もあります。
この3つの選択肢についてご説明したというわけです。
私もさんざんその地域の家庭教師を探してみましたが、やはり地方なので見つからないんですね。
しかし今の時代はインターネットの発達によって、
自宅に居ながらでもオンラインを使って勉強のできる便利な中学生の学習塾選び方のできる時代なんです。
ムリに受け入れてくれない家庭教師に頼まなくても、いくらでも中学生の学習塾選び方はあります。
ご相談者がどの方法にされたかはわかりませんが、いずれかの方法で落ち着かれるのではと思います。
もちろん私が紹介したものよりもベストな方法があれば、そっちを選んでいただければいいです。
このようご質問があるということは、
全国的に特別支援学級へのイジメ問題、というのは想像以上に深刻なのかもしれません。
ぜひ、こちらも参考にしてみてください。
https://gakusyujyuku.com/archives/22076