中学生になると受験勉強を考えないといけませんね。
しかし、いざ!子供が受験勉強を始めようとしても「どんなふうに取り組めばいいの?」と悩んでしまうかもしれません。
そこで私が2人の子供を高校進学させた経験から、中学生の受験勉強をするときの「具体的な方法」について5つのポイントでまとめていこうと思います。
また、確実な成績アップにつながった”受験勉強のコツ”もお伝えしますので参考程度に取り入れてみてください。
中学生の学習塾選び方の一環としてお考えになってみてください。
この記事の概要
中学生の受験勉強のポイント「いつから?」
高校入試に向けた中学生の受験勉強は、すでに中学1年生になった時点から始まっています。
「いつから受験勉強を始めるのがいいのだろうか‥?」と考えるよりも、
中学1年生から2年生の学習内容を取りこぼさいないように、復習を中心にしっかりと毎日学習しておくことがポイントです。
一体いつから受験勉強をしないといけないのだろう、すぐに始めなくっちゃ!
と受験勉強を慌ててする必要もなく、
余裕を持って高校受験に備えることができるようになります。
高校入試には中学1年生の内容から中学3年生までの、中学生の間に学習する内容が幅広く出題されます。
ハイレベルな私立高校は難しい問題、
公立高校は基本問題が一律に出されるというのがセオリーです。
基本的なことがある程度理解できているのであれば、本格的な受験勉強は中3の夏休みからスタートしても大丈夫です。
ハイレベル私立高校 | 公立高校 |
難解な問題 | 基本を中心とした問題 |
しかし中1、中2の基本的なことが中3になった時点で理解できていない場合は、
いつから始めると区切るのではなく、中3の4月から意識的に受験勉強をする必要があります。
基本的なことが理解できている場合は中3の学習内容も理解できるでしょうから、
中3の夏休みを使って中1から中3の1学期までの復習をし、夏以降は総合的な問題集と受験する高校の過去問題集などを使って対策をしていきます。
<中3になったときの受験勉強>
基本が理解できている | 基本が理解できていない |
夏休みに総復習 | 4月から夏休みにかけて総復習 |
秋から過去問などで仕上げ | 秋から過去問などで仕上げ |
大学を目指す高校生であれば高3の夏休みから受験勉強を始めるのは遅すぎるのですが、
中学生の場合は中1のときから少し高校入試を意識して、理解できていない箇所をなくすよう毎日復習を続ける。
そして部活動が終了する中3の夏休みから本格的な受験勉強を始めても遅くはありません。
中学生の受験勉強のポイント「時間」
中学生の学習時間は中1で1時間、中2で2時間、中3で3時間という目安があります。
しかし受験勉強となると、最低でも3時間を確保していないと内容が濃い受験勉強はできません。
中間や期末テストの勉強法を考えてみると、
1日3教科を学習計画として立てた場合、3時間の学習時間であれば1教科につき1時間の勉強量になります。
定期テストの勉強でも1日1教科に1時間はあっという間です。
受験勉強になると定期テストよりも広い範囲を学習しなければなりませんから、最低でも3時間。
受験校のレベルにもよりますが、
難易度の高い高校を目指すのであれば1日4時間は勉強時間を確保してほしいところ。
中学生にとって1日4時間は大変だと感じるかもしれません。
しかし受験勉強の時間を1日のどこに持ってくるかによって、比較的容易に4時間という勉強時間は確保できるはずです。
受験勉強のポイントとしては、まず連続して4時間を勉強する計画をたてないことです。
私の子どもを例に挙げると、
メモ
勉強開始は5時からスタート。とにかく帰ってから5時になれば机に向かうと決めてしまいます。
➝5時~7時までの2時間は思考力を使う受験勉強をします。(国語・数学・英語)
次に勉強を再開するのは9時。食事や風呂などを済ませると気分転換にもなります。
➝9時~11時までは暗記ものを中心に学習をします。(理科・社会)
あくまでもこれは一例ですが、連続して勉強するのではなく2つのタームくらいに区切ることがポイント。
受験勉強の途中に時間をとるようにすると、
わりと集中力も途切れず効率的に受験勉強をすることができるものです。
5時~7時 | 7時~9時 | 9時~11時 |
思考力(国語・数学・英語) | プライベートタイム | 暗記力(理科・社会) |
中学生の受験勉強のポイント「テスト」
中学生のテストは、中間期末の定期テストに加え実力テストも数回行われます。
塾に通っていれば模擬テストもあるでしょう。
中学生の場合の模擬テストは大学入試ほど規模が多くなく、高校入試の判定材料として内申点が大きく影響する高校がほとんど。
したがって模擬テストは参考程度に見ておくほうが良いです。
中学校の定期テストと実力テストを「目標点を取るテスト」として考えて取り組むほうが結果に結びつきます。
目標にする高校のレベルに応じて、定期テストで取らなければいけない最低ラインの点数が存在します。
その点数をクリアするように勉強をすることが受験勉強になります。
中1と中2の間は受験勉強をそう意識する必要はないので、とにかく定期テストで目標点をとることに全力投球します。
それが結果的に受験勉強になりますから本気で取り組ませてください。
また実力テストは高校入試の指針にもなる重要なテストです。
実力テストの問題用紙と解答用紙というのは、
その後の受験勉強にも役立ちますので大切に保管しておいてください。
中学生の学習内容というのは、高校生の内容と比べるとはるかに学習項目が狭いです。
中3のときに何回かある実力テストを全て答えと一緒にファイリングし、月に1度ほど過去の実力テストに取り組めば効果的な受験勉強になります。
同じように定期テストもファイリングしておき、自分の苦手な単元の復習用としてテストの問題用紙を使うというのも有効です。
定期テストと実力テストは良問ですから復習にちょうど良いのです。
中学生の受験勉強のポイント「やる気」
中学生にとって高校受験を突破するうえでいちばん大切なのは「やる気」です。
やる気がないと、どんなに正しい方法で受験勉強をしても成果が出にくいものです。
ではどのようにして受験勉強に対するやる気を出せばいいでしょうか。
そのためには、まず目標をしっかりと定めることです。
それも長期的な目標と中期的な目標、そして短期の目標と細かく目標を決めていきます。
このことがやる気を持続する秘訣です。
長期的な目標は、中学生なら高校入試で合格をすることです。
- 初めに「進学したい高校を決めること」これが長期の目標になります。
- つぎに中間・期末テスト、実力テストで「取りたい点数を決めること」これが中期の目標になります。
- さいごに「毎日の受験勉強を確実にこなすこと」これが短期の目標です。
とくに短期の目標は持続が難しいものですが、
今日はこれを絶対に仕上げるんだ!ということがやる気にもつながってきます。
そして、これらの目標は紙に書き、自分が毎日見る場所に貼っておきます。
机の前でもいいですし部屋のドアでもいいでしょう。
目につく場所、毎日必ず見るだろう場所に貼っておき、目標を視覚化して常に意識する状況を作ります。
目標を3種類設定するのは、やる気を失わせないためです。
長期的な目標だけだと漠然としているため具体的な行動目標が作りにくく、それがやる気をなくす原因にもなります。
中期と短期、とくに短期の目標を設定することで、
毎日その短期目標がクリアされると成功体験が重なるのでやる気が持続されるものです。
中学生の受験勉強のポイント「最後の夏休み」
中学生最後の夏休みは受験勉強の大切な時期です。
夏休みは今までの中学生の学習内容を、復習を中心として進めることができるまとまった期間です。
学校の宿題も多く出されますから、
学校の宿題と苦手な教科の問題集を使って「総合的に学習する期間」として夏休みを使いましょう。
まず、夏休みにする受験勉強は学校の宿題を中心に進めます。
学校の宿題としてワークが各教科出されます。
このワークは中1から中3の1学期までに学習した内容が非常にうまく構成されている問題集なので、基礎事項を完成する教材として役立ちます。
夏休みはとにかく「基礎力を完成する時期」だと考えて、
徹底的に基礎事項を理解することと暗記することに時間をかけます。
そのために宿題ワークを使います。
ワークは夏休み中盤までに終了するように計画を立てます。
1日に何ページすればよいかを計算し、それに沿って進めていくとスムーズにこなしていけます。
ワークをしている中でわからない問題には「印」をつけておくことがポイント。
自力で解けない問題にも「印」をつけて、
あとで見直したときに自分の理解できていない部分を把握するためです。
夏休み中盤以降は「印」をつけた問題や単元を中心に、教科書・参考書などを読み直して理解していきます。
苦手な教科の問題集を使い、苦手な単元を優先的にやっていきます。
夏休みといえども時間は限られていますから、自分が弱い事項や単元を中心に復習をしていくことがポイントです。
中3であれば中学生最後の夏休みなので、計画的に受験勉強をすることが大切です。
中学生の受験勉強まとめ
中学生の受験勉強についてお伝えしてきましたが、この5つのポイントは重要な項目です。
いたって地味なポイントに見えますが、受験勉強をもっとも効率よく進めることができて成績アップにつながった方法です。
中学生3年間の受験勉強を通して、もっともポイントとなるのが参考書や問題集などの選び方と使い方。
実際に購入してみたら、使いずらく放ったらかしで山積みになることもしばしば。
さらに、書店に足しげく通って時間ロスにもつながってしまうという結果。
どこの家庭でも同じように、使わない参考書や問題集が山積みになっているのではないでしょうか。
そこで中学生の受験勉強を効率よく進めるには、通信教材を使うというのがベストな中学生の学習塾選び方。
参考書や問題集を買いに行く時間ロスもなくなって、大幅な効率アップを図ることができます。
とくに公立高校であれば、入試問題は基本的なことが中心。
基本をしっかりと理解するためには、授業を受けることがもっとも効率的です。
学習塾でも不可能な「過去の授業」を、通信教材では映像授業によって受けることができるためベストな受験勉強につながる中学生の学習塾選び方になります。
ぜひ、こちらも参考にしてみてください。
https://gakusyujyuku.com/archives/18798