発達障害のある子供の教育(とくに勉強)をやっていて、「何で分かってくれないの!?」と親のほうが参ってしまいそうになっていませんか?
私もNPO法人で発達障害の子供や親と関わっていて、いちばん苦労するのが「勉強を教えること」と耳にしました。毎日の教育や生活でも苦労はありますが、とくに勉強に関してはそんな声が多いようです。
- 「どうやって教えればいいのかわからない‥」
- 「いくら頑張って教えても一向に理解してくれない‥」
私もさらに発達障害の子供や親の気持ちをわかろうと思って、先日こんな資格をとろうと思い講義を受けに行ってきました。
発達障害コミュニケーション指導者という資格で、子供と実際にどう向き合っていけばいいのか?といった接し方について学ぶことのできるものです。
この資格は一般社団法人日本医療福祉教育コミュニケーション協会が認証しているもので、平成25年からスタートしたまだ新しい資格です。
日本ではこういった「子供と直接触れ合う」という資格はこれまでになく、やっと実践向きの資格ができたということで早速受けに行ってきたという訳です。
これは親でも受けることができるし、講義だけでもかなり有意義だったのでぜひ参加してみられたほうがいいです。
そこでこのような講義を聞いた私も、少しでもそんな声に協力出来たらと思って「勉強」についていろいろと考えました。
私が今の時点で発達障害の子供にベストと思う勉強方法について、一通りお伝えしてみようと思います。
発達障害で親のほうが参っている教育(勉強)を楽にする教材
まず勉強方法として挙げられるのが、以下の3つではないでしょうか。
- 勉強のできる放課後デイサービス、または学習塾に通わせる。
- 家庭教師に自宅へ来てもらう。
- 通信教材を自宅で利用する。
大体この中のどれかだと思います。それぞれのメリットとデメリットについて、サクッとまとめてみます。
①勉強のできる放課後デイサービス、または学習塾に通わせる。
・放課後デイサービス
放課後デイサービスはいちばん通いやすく、もっとも手軽な方法になります。しかし手軽なのは良いのですが、ほとんど勉強できるような施設がないというデメリットがあります。
多くの放課後デイサービスは「子供を預かる」というのがクリアできればOKというところがほとんどで、もし勉強もできるところが見つかればラッキーです。
勉強のできるところでは一緒にドリルなどをやったり、通信教材を使って勉強をするという施設もあります。ただ預かるというだけではなく、いかに勉強も提供している施設を探すか?というところがポイントになります。
もしそういう施設を見つけることができれば、親も勉強から解放されて楽になります。
しかしここで問題なのは、どれだけ発達障害の子供に勉強を教えられるか?ということです。そもそも勉強を教えるのが専門ではないので、そこまで深く学べるということは少ないはずです。
・学習塾
学習塾についてはまだまだ受け入れてくれるところも少ないため、いかに発達障害全体について理解しているところを探すかになります。
私も全国の学習塾を調べてまとめていますが、さすがに首都圏は多めでも全国的にはそんなに多くはないものです。
しかし学習塾を選ぶのであれば、かならず発達障害を理解しているところにしてください。
そうしないと後になって色々と問題が出てくるものです。
②家庭教師に自宅へ来てもらう。
放課後デイサービスや学習塾は送迎してくれるところもありますが、それが出来ない場合には自分で通わないといけません。
しかし子供が自ら通うということは難しい場合が多いので、自宅へ来てもらえる家庭教師を考えることになります。
しかしこの家庭教師というのも学習塾と同様に、まだまだ発達障害へ対して理解が深まっていないのが現状です。
これについても全国の家庭教師をくまなく調べて、一覧表にまとめていることからその数の少なさが顕著に表れています。
国も発達障害児への支援策を打ち出してはいるものの、まだまだ現場のほうの整備が追い付いていないといった状況だと思います。
しかし少しずつ専門的な資格などを取得して受け入れ体制が整ってきていますので、これからますます準備の整った家庭教師は増えてくるはずです。
今の時点では受け入れ態勢の整った数少ない中から選ぶしかありませんが、考え方を変えてみると「オンライン家庭教師」という使い方もあります。
派遣エリアに入っていなくても、インターネットで家庭教師を使うといった手段を選ぶことは有効な方法です。
③通信教材を自宅で利用する
オンライン家庭教師も同じジャンルになりますが、通信教材を利用するという手段もあります。
通信教材であれば自宅で勉強ができるため、通う必要がないだけで親のほうもだいぶ疲れ方が違ってきます。
この通信教材の中でも発達障害の専門家が監修しているものがあり、こういった専門的な教材を使うことで子供にもわかりやすい勉強をすることができます。
参考:発達障害の子供におすすめのネット塾「すらら」の特長って‥!?
親のほうも子供の勉強を見ていて、どうしても理解をさせる方法が分からない‥というときがあります。
これは発達障害の特性を詳しく知っている必要があるため、親のサポートでは限界があるためです。そんなときはこういった専門的な通信教材がしっかりとサポートしてくれるはずです。
いちばん効果的な勉強方法を考えるのであれば、このような通信教材、それも専門的にカリキュラムされたものであれば親の代わりとなって助けてくれます。
発達障害の教育(勉強)で親がもっとも楽になる教材
3つの勉強スタイルを考えてきましたが、この中でもっとも楽になれるのは通信教材ではないでしょうか。
「楽になれる」というのは勉強の教え方がわからず右往左往していると子供にも良い影響を与えないためで、親子ともに前進できる方法になります。
やはり通うというのはムリがある場合が多く、自然と家庭教師に頼ることになります。
しかしその頼みの綱の家庭教師もなかなか受け入れ態勢が整っていないため、自宅で何も問題なく始めることのできる通信教材がいちばん有効な方法になってきます。
親のほうも勉強を教えないと‥と無理をしてしまいがちですが、専門家に任せてみるのもいいのではないでしょうか。
専門家が監修した通信教材、いちど考えてみてはいかがですか?
ぜひ、こちらも参考にしてみてください。
https://gakusyujyuku.com/archives/22076