こんにちは田中家です。
今回は「帰国子女におすすめの高校受験対策が知りたい」という疑問に答えます。
海外在住期間が長くなるほど日本教育と疎遠になりがちで、いざ帰国子女となってからベストな高校受験対策がわからないもの。
とくに海外子女（在住時）のとき、こんな悩みがなかったでしょうか。
- 日本人学校へ通わせたけど学習レベルが低かった‥
- 補習授業校を利用しても日本語教育がほとんどだった‥
- そもそも日本人学校がなくて独学で勉強させていた‥
いずれの状況においても、日本へ帰国して帰国子女となってからの「学力低下」が考えられます。
高校受験本番までの期間が短いほど、よりスピード感をもって改善しないといけません。
そこで今回お伝えするのが「帰国子女にとってベストな高校受験対策」ということで、できる限り素早く、最大の効果が期待できる３つの方法について解説します。
帰国子女にとって極めて有意義な高校受験対策になると思うので、ぜひご期待ください。
帰国子女におすすめ３つの高校受験対策
帰国子女において学習塾というのは、学年などタイミングにもよりますが相応しくないと私は思います。
なぜなら過去の復習がしづらく、海外子女時代に失った知識奪還へ向いていないため。
集団スタイルの学習塾などはタイミングが重要で、そもそも入塾不可という場合もあるため帰国子女にはお勧めできません。
そこで即効性が期待でき「高校受験対策がしっかり可能」といえる、おすすめベスト３選は次の通り。
- 家庭教師（訪問型）の利用
- 家庭教師（オンライン型）の利用
- デジタル教材（無学年方式）の利用
いずれの高校受験対策においても、かなり即効性が期待できるため本質部分で効果的。
とくに高校受験本番までに残り時間が少ない場合などは、ベストといえる高校受験対策が期待できるかと思います。
さらに、これら３つの高校受験対策について詳しく解説します。
帰国子女おすすめ高校受験対策①家庭教師（訪問型）
| 対応できる志望校 | 学習スピード | 疑問解消 |
| 標準校～難関校すべて | かなり速い | その場で可能 |
帰国子女の高校受験対策として、かなり効率に優れるのがこの家庭教師スタイル。
学習塾とは違ってマンツーマン指導によって学習スピードも速く、海外子女時代における学習の遅れなどを解消しやすいため、帰国子女に適した高校受験対策が期待できます。
家庭教師のなかでも訪問型というスタイルは、講師がすぐそばに居ることでも効率的。
学習ノートなどを講師が確認しながら弱点を指摘したりと、プラスアルファの個別指導となりやすいのもメリットのひとつになります。
また講師がそばに居ることで安心感を得ることもでき、モチベーションアップにもつなげやすいのが特徴。
帰国子女の弱みなどを見抜くには最適といえる高校受験対策となりやすく、スピード感をもって志望校に必要な学力を身につけることが期待できます。
もちろん得られる学習内容は、学習塾レベルかそれ以上。
標準校から難関校まで対応できる偏差値の幅も広く、どんな志望校を受験する場合にも最適な家庭学習を実現することが可能です。
帰国子女の高校受験対策として、まずはチェックしておきたい家庭学習スタイルになります。
☑ こちらで「最高水準の家庭教師」をピックアップしています。
帰国子女おすすめ高校受験対策②家庭教師（オンライン型）
| 対応できる志望校 | 学習スピード | 疑問解消 |
| 標準校～難関校すべて | かなり速い | その場で可能 |
訪問型の家庭教師を選びたいけど、子供が「直接指導は苦手」という場合におすすめの学習スタイルです。
インターネット端末を通じた画面越しのマンツーマン指導になるので、訪問型と効果はまったく変わらないものの、より緊張感をやわらげやすいのが大きな特徴。
とくに帰国して間もない帰国子女など、日本人慣れしていない場合などに効果的な学習スタイルになります。
しかも派遣エリアの問題もなく、全国どこでも家庭教師を利用できるのがメリット。
またノートパソコンやタブレットであれば場所を移動して使用できるため、Wi-Fi環境さえ整っていれば自宅以外でも利用できるのも利点のひとつかと。
全国から講師が集まってくるので、より優秀な講師が見つかりやすいといった特徴もあります。
オンライン指導では意思疎通がしづらいという憶測があると思いますが、機材システムによってこの問題を大幅に解消可能。私がおすすめなのは「１カメラシステム」というスタイルで、ウェブカメラさえあれば学習内容の意思疎通については「画面内共有」できるため問題ありません。
あまり意思疎通に向いていないのが「２カメラシステム」というスタイル。
この場合はウェブカメラ＆手元カメラといった２つのカメラによって意思疎通を図るスタイルで、学習における情報共有という点においてはやや困難といったデメリットがあります。
派遣エリアも関係なく、画面越しで緊張感もやわらぐスタイル。
したがって帰国子女で人間関係が苦手という場合であれば、かなり効果的といえる家庭学習を構築できます。
☑ オンライン家庭教師を選ぶときの参考までに。
→ オンライン家庭教師の教材からわかる「優良」な会社の見分け方
帰国子女おすすめ高校受験対策③デジタル教材（無学年方式）
| 対応できる志望校 | 学習スピード | 疑問解消 |
| 標準校～難関校一部 | やり方によって速い | わりと早く解消 |
帰国子女の高校受験対策として、コンテンツ満載で「理解と定着」につなげやすい学習スタイルです。
とくに映像授業などは過去の総復習（無学年方式のみ）としても高い効果が期待でき、これ以上わかりやすい理解方法はほかにないかと。
またボリュームある問題数も備わっているため、定着へつなげやすいといった特徴も兼ね備えているのが特徴です。
帰国子女においてこのデジタル教材で選ぶべきは「無学年方式」というシステムで、海外子女時代にマイナスとなった学力を取り戻すという意味においても高い効果が期待できる構成。
無学年で学年関係なく過去範囲まで学び直しができるので、帰国子女にとってベストといえる高校受験対策が可能であるともいえます。
無学年方式を採用しているデジタル教材は、私が知るかぎりでは「すらら」「スタディサプリ」という２つ。いずれも文部科学大臣賞の受賞歴があったりと高性能で、帰国子女におすすめのデジタル教材になります。
ほかにもAIシステムによる学習サポートがあったりと、時間短縮につながる便利機能も満載。
帰国子女の高校受験対策として、基礎範囲からやや応用範囲まで家庭学習でしっかり学べる、かなりおすすめの勉強方法になります。
☑ 私たちが探った中でも「間違いなくおすすめ」のデジタル教材です。
帰国子女へ高校受験対策を考えるときのポイント
私たちとしては、つぎのポイントを抑えることがおすすめと思います。
- 学力の遅れを取り戻せる
- 高校受験へ間に合う学習スピード
- 疑問解消能力
最低でも必須となるポイントなので、１つでも欠けてしまわないよう注意。
海外子女から帰国子女となった場合には、とくに重要な要素になる部分ばかりです。
さらに、これらポイントについて詳しく解説します。
ポイント①学力の遅れを取り戻せる
帰国子女の高校受験対策として、まず重要となるのが「学力遅れの解消」になります。
在住していた国によっても学習レベルは異なりますが、ほとんどの国において算数や数学といった教科は、だいたい２～３学年ほど下がった部分を学ぶと思います。
つまり日本の教育よりも、２～３年ほど遅れている状態。
ほかの教科についても決して日本教育より進んでいるということはほぼないはずなので、まずはこの学習遅れを取り戻せることが高校受験対策として必須になります。
学力の遅れを取り戻すときに、まず重要なのが学習指導要領に沿った教育が受けられること。
まずは日本水準の学力に合わせることが前提で、一定水準まで学力アップができれば、そこから志望校へ向けピントを合わせて勉強を重ねるという順番です。
したがって現学年を中心に指導が行われる、学習塾という選択はあまり適していないかと。
私たちの経験からすると帰国子女の高校受験対策には、こうした学力水準を合わせるためイレギュラーな対応のできる「家庭教師」「デジタル教材」などの利用が最適になるかと思います。
帰国子女の高校受験対策として、まずは学力レベルを日本水準へ合わせることが重要です。
ポイント②高校受験へ間に合う学習スピード
帰国子女の高校受験対策において、この「スピード」というのは極めて重要な要素です。
日本へ帰国するときの学年にもよりますが、すでに中学２～３年という場合はとくに学習スピードに着目することが大きなポイント。
志望校へ合格できる学力を短期間で習得できる学習方法、というのが必須ポイントになります。
この点においても日本の学習塾で学ばせるのはやや無理があり、帰国子女の場合はやはり固定した対応ではなく、流動的な対応で学びを進められることが必須条件。
やはり私が考える最適な学習スタイルは、家庭教師関連になるかなと。
どんな勉強方法であれば流動的に学ばせられるのか、について徹底して考えておくことがおすすめです。
帰国子女であれ何であれ、最終目標というのは志望校への合格。
この目標を達成するために、とくに帰国子女は残り時間が少ないので「スピード」も同時に考えておくことが必須ともいえます。
ポイント③疑問解消能力
海外在住期間が長くなるほど日本語とも疎遠になる傾向にあり、帰国子女となってから「理解に苦しむ」といった問題も出てきます。
この問題を解消するために必要となるのが「わかりやすい解説」という部分で、できる限り細かく砕いてスモールステップで解説されるような勉強方法が適していると私たちは考えます。
したがって適した高校受験対策としては、デジタル教材の映像授業を利用する、マンツーマン指導（家庭教師）を利用するなど。
学習塾でも個別指導などのスタイルであれば理解へつなげやすい場合もありますが、人数が多くなるほど（集団スタイル）理解へつなげにくいといった問題があるためあまりおすすめできません。
また疑問が生じれば「素早い解消」がかなり重要で、時間がたつほど学習効率は低下の傾向にあります。
なぜなら疑問によって勉強を先へ進めることができず、その場所で滞ってしまうため。したがって疑問を生じればその場で解消できる環境を講じておく、というのも帰国子女の高校受験対策としてかなり重要な要素になります。
良く理解できて、素早く疑問解消できる勉強方法。
シンプルながら思った以上に大きな要素となるので、この点についても着目しておくことがおすすめです。
まとめ
今回は「帰国子女におすすめの高校受験対策が知りたい」という疑問に対して、
という２つの項目において、私たちの経験をもとにベストと思える内容を答えてきました。
帰国子女の高校受験対策というのは、まず日本の学習レベルまで知識水準を高めることが大前提となります。
海外在住時に日本人学校や補習授業校などを利用していれば分かると思いますが、そこまで深堀をした学習へ取り組むことはなかなか難しいというのが現状。
さらに日本の教育システムに沿った通信教育などを併用していれば、まだ日本水準の学力維持・向上させておくことは期待できます。
完全に日本人学校のみに頼っているケースでは、帰国子女となってから学力水準の向上に努めておくことが高校受験対策の第一歩といっても過言ではないかと思います。
帰国子女の高校受験対策として、今回の内容をぜひお役立てください。