発達障害の中学生に勉強の教え方がわからない‥。
どんなふうに教えれば理解してくれるんだろう‥
勉強を教えるのに親の方がちょっと疲れてきた‥
発達障害の中学生がいる家庭には、一般家庭にはわからない深刻な悩みですよね。
私も数年前から発達障害の中学生たちに関わってきて、勉強の教え方には本当に苦労してきました。
数年前に、この資格をとったのも久しく感じるようになってきたなと。
➝発達障害コミュニケーション指導者認定を受けて家庭へ伝えたいこと
そこで今までの経験から「発達障害の中学生が理解してくれる勉強の教え方」についてお話ししていこうと思います。
ぜひ発達障害のある中学生へ、学習塾の選び方の一貫として参考になさってみてください。
発達障害の中学生が理解してくれる勉強の教え方
発達障害の中学生には、勉強の教え方ってなかなか難しいですよね。
まず勉強の姿勢に入るだけでも難しくて、やっと体制が整ったと思えば気が向かないとやってくれない‥なんて。
その部分についてはまず「興味を惹く」ということに全力を注いでください。
イラストやまんがの要素などは、中学生が一般的に興味の持てる要素です。
その上で理解させるためのポイントをお話しします。
①勉強へのモチベーションを上げる
中学生になったら、小学生の頃に比べて勉強も難しくなりますし、勉強にかける時間も必要になってきます。
発達障害を抱えたお子さんたちは、様々な特性や個性がありますから、時として個性が勉強の邪魔をしてしまうこともあります。
発達障害の中学生が上手に個性を生かして勉強をするには、まず勉強のモチベーションを上げることが大切です。
勉強しようとしない我が子に対して、
「勉強しなさい!」
「いつまでダラダラしてるの!」
と、怒るのは論外です。
それよりも、勉強は将来あなたが幸せになるための手段や武器である事、勉強は幸せを掴む方法である事、勉強は楽しい事というポジティブな言葉で勉強する意味を我が子に伝えていきましょう。
すると、発達障害の中学生の勉強への考え方や見方が変わり、勉強のやる気が違ってくるものです。
まずは前向きな親の言葉掛けを意識してみて下さい。
②細切れ時間を大切にする
発達障害の中学生の中には、集中力が続かない事で悩んでいる子供も多いのではないでしょうか。
机にずっと向かって居らないお子さんや、同じ作業を長く継続することが苦手なお子さんは、勉強をしようと思ってもすぐに飽きてしまいます。
勉強を始めたと思ったらすぐに机の前からから立ち上がってしまい、親に注意されるという事を繰り返しているうちに、勉強に対する苦手意識や、嫌悪感が生まれてしまうのですね。
悪循環にならないようにするのがコツです。
それならば、発達障害の特性を生かして細切れ時間を生かして勉強するという工夫を取り入れるのが効果的です。
親の方から「15分ずつ勉強してみよう!」と提案してあげるだけで、意外と子供の精神的な不安は軽減されるものです。
車で移動する時には単語帳を眺めさせる、歯を磨きながら歴史漫画を読ませる、など時間の使い方を工夫して、日常生活の中に勉強を取り入れる方法は集中力が足りないお子さんには効果的です。
③学習漫画を読む
発達障害を抱えた子供たちは、自分の好きな事には驚くほどの集中力を見せる事があり、それは子供を育てている親が一番実感しているのではないでしょうか。
勉強に役立つ読み物は難しい本であるという固い考え方はやめ、学習漫画を買い揃えてみてください。
子供が興味を持ちそうなもの、楽しいと思ってくれそうなものを探して部屋に置いておいてください。
ほぼ間違いなく楽しみながら読みます。
特に、社会の勉強には漫画はかなり効果的です。
イラストで分かりやすく、歴史や世の中を教えてくれるので、勉強している意識がなくても知識が身についてきます。
社会の暗記が苦手な発達障害のお子さんには是非、漫画を使って楽しみながらの学習をお勧めします。
④苦手教科はじっくり時間をかけて学習する
発達障害の中学生は、得意教科と苦手教科の差が激しく表れる事が稀ではありません。
国語は大の得意なのに算数は壊滅的にできないだとか、反対に算数はズバ抜けて出来るのに国語や英語となると手も足も出ないなど、教科によってムラが生じてしまうのが悩みの種になっていりお子さんも多いのではないでしょうか。
発達障害のお子さんは特に、苦手教科の勉強は焦って今の学年についていこうとしない方が良いようです。
子供のペースも大きなポイントになります。
出来ないのであれば、1年、2年、学年を遡って時間をかけてでも確実に知識を固めてあげることで、時間はかかっても点数は取れるようになってきます。
必要があれば、文字の大きな小学生用のドリルまで遡ってあげた方がお子さんの理解が深まり、苦手が改善されるかもしれません。
⑤得意教科はどんどん先取り学習する
得意教科をお持ちの発達障害の中学生のお子さんは、もしかすると、得意教科に限っては高校生の問題までスラスラ解けてしまう子もいるのではないでしょうか。
5教科をバランス良く学習して欲しいという親の願いを押し付けて、得意教科以外の勉強に時間を割くようにと助言するのは、子供を勉強嫌いにし兼ねません。
そもそも勉強は「知りたい!」という欲求があってこそ理解が深まるものなので、バランスが悪くても、我が子が知りたがっている事はどんどん知るチャンスを与えてあげましょう。
子供の特性も大きな要素です。
親の目から見て、中学生の問題が飽き足らないようなら高校生・大学生用の書物を買い与えてあげて下さい。
得意教科を自主的に学ぶ事で、勉強全般へのやる気も湧いてきます。
得意教科で勉強の仕方を構築出来たら、苦手教科の勉強方法にも少し役立つ部分もあると思いますよ。
⑥好きなことと勉強を結びつける
発達障害の中学生に親が勉強を教えるとしたら、好きなことと勉強を結びつけるような教え方をしてあげてください。
集中力に欠ける子供でも、好きなことの話なら目を輝かせて何分でも話を聞いてくれるのではないでしょうか。
遊びをダメではなく味方につけるといいです。
例えば、数学の問題を出題する時にも、子供が夢中になっているアイドルやゲームのキャラクターを問題に含むようにすると、子供は関心を示してくれます。
解説する時にも、子供が好きな物を例に挙げるようにして解説してあげると、頭の中でイメージが湧きやすくその記憶が定着するので、子供が楽しめる教え方を工夫してあげると得点アップに繋がるはずです。
⑦動画を使って勉強する
発達障害の中学生には、ノートにひたすら字を書く勉強法が不向きなお子さんもいます。
知的には問題がないはずなのに、文字の読み書きが苦手な「ディスレクシア」の子供たちは、文字を脳で理解出来ない為に文字を読んだり、書いたりする事が苦痛であったり、見たところで頭に入らないのです。
周囲からは、その苦しみが理解されにくく、本人は知らず知らずのうちに自己肯定感を失ってしまうことにもなりかねません。
動きがあるものは勉強にかなり効果的です。
文字の読み書きが苦手な傾向にある発達障害の中学生には、動画を使った授業を受ける事で、見違えるように勉強ができるようになる可能性があります。
文字とは別の形で視覚を使い、聴覚から情報を取り入れる教え方をする事で、今まで理解出来なかった事がグングン頭に入ってきます。
この方法で「苦手教科の克服が出来た!」という発達障害の中学生もたくさんいるものです。
発達障害支援の専門家による動画授業でおすすめなのがこの教材です。
「通信教育すらら」
実際に私も取り組んでみましたが、間違いなく発達障害の中学生には効果的です。
教え方に悩んでいる親もかなり助かると思うので、ぜひ参考にしてみる価値はある通信教育です。
私のレビュー
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「7つのポイントで見る発達障害の中学生が理解してくれる勉強の教え方」についてお話ししてきました。
毎日の勉強が少しでも楽に、そして理解してくれるものになればと思います。
ぜひ参考になさってみてください。
ぜひ、こちらも参考にしてみてください。
https://gakusyujyuku.com/archives/22076