学研ゼミというオンライン教材が安いなど口コミで人気になっていますが、
「スマートドリル」や「ワンダードリル」などについて詳しく検証していこうと思います。
実際に体験してみて感じたことや、
どれくらいのレベルで中学生の家庭学習に役に立つのか、
などといったことについて率直な感想をお伝えしていきます。
記事の最後に、表やレーダーチャートを使って私の評価を掲載しています。
ぜひ学研ゼミを選ぶときの参考にされてみてください。
この記事の概要
学研ゼミのスマート(ワンダー)ドリルを実際に体験した感想
私も学研ゼミに登録して、
実際に「スマートドリル」「ワンダードリル」を体験してみましたので、そのときの様子と率直な感想をお伝えします。
学研ゼミ「スマートドリル」の体験
このスマートドリルは、よりスタンダードではないかと思った方のドリルです。
今週の学習として単元がまとめてあり、それに従って進めていけるのは良さそうです。
また目次からはすべての単元を選べますので、苦手なところなどを自由に勉強することもできます。
画像では小さくて見えずらいですが、鉛筆マークとムービーマークが並んでいます。
・鉛筆マーク:ドリルのような問題を解いていくときにクリックする。
・ムービーマーク:その単元についての授業動画を見るときにクリックする。
というもので、勉強の仕方によってどちらが先になってもOKだと思います。
先の画像が「スマートドリル」の設問画面で、つぎが授業動画の様子になります。
授業の内容はコンパクトにまとめられていて、時間的にも1~2分程度とあまり長くはありません。
授業時間は短いのですが、広い範囲の分野ではなく単元ごとの授業で、
頭の中をその単元に絞って1つに集中できるため理解しやすいです。
学研ゼミ「ワンダードリル」の体験
こちらは「スマートドリル」と内容がどう違うのだろう、と疑問に思ったほうのドリルです。
ゲーム感覚というのが学研ゼミの説明だけでは今一つよくわかりませんでしたが、
実際に体験してみると、「そういうことか!」ってわかって納得できました。
ワンダードリルをはじめると、まず先の地図のような画像からイラストの5教科から選びます。
画像が小さくてわかりずらいですが、それぞれのイラストが教科になっています。
この中から教科を選ぶと、つぎの画像のようにポツポツと宝石のようなものが散らばっています。
よく見るとこれらが「分野」になっていて、選ぶことで「単元」が並んだ画面にすすみます。
この先の画像が「単元」が並んだ画面です。
レベルがあって、かんたんな問題から解いていくことになります。
ドリルのように問題が出されて、ひと通り答え終わるとその単元の授業動画などで復習ができるというものです。
パーフェクトに答えると次の単元に進むことができ、景品と交換できるポイントなどがもらえます。
問題の出され方はスマートドリルと変わりないのですが、
もし勉強が苦手であれば、こっちのほうがイラストがあって取り組みやすいです。
マップを移動しながら探検していくような進め方になっていて、ゲーム感覚で進めることができます。
プログラミング学習のできる学研ゼミ「ポコタス」の体験
小学校や中学校でもいよいよプログラミング学習がスタート!
え!?うちの子はプログラミングなんて興味がないのに‥。
なんて悩んでしまう家庭も多いと思いますが、この学研ゼミのプログラミング学習「ポコタス」を使えば大丈夫。
小学生からでもプログラミング学習ができる、超初心者向けの内容になっているコンテンツです。
プログラミング学習「ポコタス」を実際にやってみると、
このようにストーリー性があって、プログラミング初心者でも楽しさを感じながら始めることができます。
これなら小学生でも簡単に始めることができますね。
肝心のプログラミング学習のほうは、
このコースコードエリアに表示されている内容を変えると、右側にある実際のプレイに反映されるというもの。
自分で変更した内容がすぐに動きで確認できるので、感覚的に理屈がスッと入ってきます。
私もプログラミングなんて到底できませんが、しばらくアレコレといじって遊んでしまいました。
とくに女の子は、プログラミングなんてまったく興味がない!という場合も多いです。
この学研ゼミ「ポコタス」は一般的なプログラミング講座とは違って、
感覚を使って少しずつ理解していくことができるので間違いなく初心者におすすめですよ!
学研ゼミとは?
学研ゼミとは「株式会社学研教育アイ・シー・ティー」が運営しているオンライン教材で、
タブレットやパソコンを使って家庭学習のできるシステムです。
「学研」はこれまでに全国各地に教室を展開していることで有名ですが、
このようなインターネットを利用した学習塾は初めての試みのようです。
「学研タブレットゼミ」というのがありますが、それとはまた別のものになります。
そっちは36,000円(税別)の専用タブレットを購入する必要があるので、
この「学研ゼミ」のほうが間違いなく断然お得です。
この「学研ゼミ」はシステム的にはまだ発売されて新しく、
一般的なネット塾のオールインワンのスタイルとは違うところが特長です。
いろいろなコンテンツから「必要なもの」をチョイスして、自分だけのオリジナル教材が作れます。
それによって子供の勉強スタイルに合わせた、必要最低限の費用で済むことが特長です。
リアル塾の学研教室に通う子供が、家庭学習の教材として利用されることも多いようです。
あとで実際に利用している皆さんの口コミなども集めていますので、ご覧になってみてください。
学研が運営しているゼミ3種類の違い
学研ゼミについてお伝えしていますが、この学研は3種類のゼミを運営しています。
よく混同されがちですので、この3種類についてまとめます。
学研ゼミ
この記事で取り上げてお伝えしているゼミで、パソコンやタブレットで受講できる塾です。
コンテンツを自分で選ぶスタイルをとっているのは、この学研ゼミだけです。
学研タブレットゼミ
この学研ゼミタブレットは、専用タブレットを購入するタイプになります。
コンテンツは専用タブレットに組み込まれているので、選ぶことはできません。
基本的にコンテンツの内容は学研ゼミとほぼ同じで、はじめに専用タブレットを購入する必要があります。
学研プライムゼミ
この学研プライムゼミは、学研ゼミの3種類の中でも高校生をターゲットにした塾です。
私は中学生の高校受験をサポートしたいので、このサイトでは取り扱っていません。
私が感じた学研ゼミの短所
私が感じた、学研ゼミの短所についてまとめていきます。
- ネット塾に比べると、目標設定や学習進度を細かく分析できない。
- ドリルで単元ごとの問題数が、やや少な目。
- 全体的に、ページの読み込みに時間がかかる。(気にしなければOK)
- サポートの要素がない。
目標設定などについてはネット塾と比べると、どうしてもシステム的に劣る部分はあります。
そんなに細かな設定や分析はいらない、ということであれば最低限の設定はできます。
少し気になるのは、入っている問題数です。
単元によって問題数は違いますが、少ないものは4問というのもあります。
何でかな?と考えてみましたが‥
その単元については、あまり問題数は必要ないということだと思います。
しかし気になる方もいらっしゃるかな?と思って、お伝えしておきました。
読み込みに時間がかかるのは、とくに大きく切り替えたときに気になります。
ドリルの問題を解いているときはサクサク画面が変わりますが、ログインの時や教科を変えるような動きをすると割とのんびりしています。
気にしないというのであればいいのですが、気にする方へ念のため。
このようなネット塾のサポートについては、あっても結局使っていないという家庭も多いです。
これは考え方によって様々ですので、いちがいにダメということではないです。
私が感じた学研ゼミの長所
学研ゼミの気になる短所について感じたことを書いてきました。
とは言っても学研ゼミは長所も多く、私はそこそこ良い教材かなと思います。
- 必要なコンテンツだけ選べて、とにかく安い(月500円~)。
- 単元ごとの問題から動画授業までの流れがわかりやすい。
- 動画授業の説明が、ポイントを簡潔に絞っていて理解しやすい。
- 新聞や辞書など、普段の暮らしに必要なものがほぼ揃っている。
- 情報コンテンツにもイチイチ質問が載っているので、情報=勉強というクセがつく。
まずはやはり安いというのがいちばん魅力的です。
ほかのネット塾と比べても「トップクラスの価格設定」で、必要なものだけ選べるというスタイルはネット塾の中でも学研ゼミだけです。
テスト的な要素が少ないのは気になりますが、勉強の順番がわかりやすいのは強いです。
それも単元ごとに問題や動画授業がひとつの流れになっているので、かなり理解しやすいです。
順番が間違うと子供が勉強をイヤになりますが、まったくその心配はいりません。
このようなネット塾は、
この「勉強の流れがきちんとしているか?」というのが大切です。
学研ゼミの口コミや評判
学研ゼミを実際に利用している方の、口コミや評判についてまとめています。
ネット上の口コミ投稿やQ&Aサイトなどから、抜粋してお伝えしていきます。
〇自宅学習に良いです。
近くの学研教室に通わせていますが、自宅での学習にと思ってインターネットの学研ゼミも利用しています。基本的なことは教室で習うので、必要なものだけを選んでできる点は便利でいいと思います。
〇勉強嫌いな子供が興味を示しました。
うちの子は勉強に向かうことができず、成績も伸びなくて困っていました。なにか楽しそうな勉強方法はないかな?といろいろ探してみましたが、塾に通わなくてよかったりゲーム感覚で勉強ができることでワンダードリルをさせています。親としては甘いかな?とも思いますが、まずは子供が取り組んでくれていますので上出来だと感じています。
〇自由にコンテンツが選べるのがナイス!
ネット塾を調べてみるとだいたいオールインワンで全部の機能がありますが、この学研ゼミは口コミで「チョイス」ができるということを知って利用しています。ちょうど辞書や参考書などをあれこれ買おうと思っていた時でしたが、「学研デジタル百科事典」を契約したら買わなくて済むほどたくさんの辞書などが入っていました。
〇ネット塾は便利でいいですね。
自宅から通える範囲に学習塾がなかったので、なにかいい方法はないかと思って見つけたのがネット塾です。いざ学研ゼミを初めてみるとこれは便利!学研ゼミに限らずネット塾というのは暗い夜道の心配もなくて時間も自由になるので、とにかく便利に勉強ができます。学研ゼミはスマートドリル、ポコタスで勉強をさせていますが気に入っている様子です。
〇発達障害の子供でも取り組めています。
ウチの子供は発達障害を持っていてなかなか勉強に取り組めなかったのですが、ワンダードリルであれば感覚に近い位置で出来そうだったので利用してみています。こういう障害はなるべく本能に近い勉強方法がいいのですが、この学研ゼミのワンダードリルは楽しみながら取り組むことができているようです。
この学研ゼミの口コミでは、「チョイス」なのがいいという評判が多いようです。
私もいろいろなネット塾を見てきましたが、このようなチョイス式はこの学研ゼミだけです。
先ほどもお伝えしましたが、やはりこのチョイス式という部分は評判のようです。
なので学習塾に通いながら、自宅学習として利用するという使い方も便利かと思います。
ドリルが2種類あるので、障害を持つ子供にもおすすめなネット塾と感じます。
学研ゼミの価格(費用)
学研ゼミは費用に関してもネット塾の一般的なものとは違い、必要なコンテンツを必要なだけ契約することができます。
それぞれの内訳は以下のようになっています。いずれも月額の価格です。
「スマートドリル」小学1~2年生:500円、小学3~中学3年生:1000円
「ワンダードリル」全員:500円
「情報コンテンツ」はすべて500円
契約したコンテンツ数に応じて、月額料金が加算されて行きます。
学研ゼミでは無料体験が用意されていませんが、
無料会員登録をしてそれぞれのコンテンツ申込み時に「お支払い情報」を記入しなければ、
その月は料金が発生することはありません。
手順が少しややこしかったので、まとめて書いておきます。
- 保護者の登録
- 子供の登録
- コンテンツを選んで契約
- 子供のID・パスワードでログイン
保護者でログインした状態ではコンテンツが利用できず、子供でログインするとできるようになります。
私も少し迷いましたが、
保護者は「コンテンツの契約」のみ、子供は「コンテンツを利用する」のみ、とお考えください。
学研ゼミの特長
学研ゼミの特長として、おもに3つで構成されている学習があります。
それぞれのコンテンツについてザッとした内容をお伝えします。
「勉強」に関するコンテンツ
勉強に関するコンテンツとして、「スマートドリル」「ワンダードリル」「ポコタス」の3種類があります。
スマートドリル、ワンダードリルは5教科の勉強、ポコタスはプログラミングの勉強ができるコンテンツです。
①学研ゼミ「スマートドリル」
勉強の特長1つ目が、学研ゼミの「スマートドリル」というものです。
画面に出る問題をキーボードで入力して解く、解説ムービーという動画授業で知識を学ぶ、またプリントアウトのできるドリル形式の教材で勉強する、などが入っています。
この「スマートドリル」はスタンダード派の構成で、標準的な内容になります。
②学研ゼミ「ワンダードリル」
もうひとつが、学研ゼミ「ワンダードリル」というものです。
このワンダードリルは、勉強にゲーム感覚を取り入れたスタイルになります。
ゲーム感覚で出される問題を解いていきながら、ステージなどをクリアしていくといった内容です。
この「ワンダードリル」は勉強に楽しさを加えた、ネット塾ならではのものになります。
③学研ゼミ「ポコタス」
小学校・中学校で新たに履修科目として取り入れられるプログラミングを、超初心者でもわかるような構成で作られているコンテンツです。
プログラミングといえば難しいアルファベットが並んでいるので‥
と取っつきにくいものですが、この学研ゼミ「ポコタス」は理屈よりも感覚。
感覚優先であれこれといじっているうちに、少しずつ理屈もわかって楽しさを感じるようになっていきます。
一般的なオンラインのプログラムスクールよりも初心者向けに作られているので、
まったく初めてプログラミング学習をする子供や女の子でも理解できるコンテンツです。
学研ゼミの全体的な感想
いかがでしたでしょうか。
学研ゼミの内容や体験した感想、などについてお伝えしてきました。
全体の感想としては、
「メインで使うのは少し物足りないけど、補助なら十分」といった感じです。
もう少し問題数を多くして、もっといろいろな角度から攻めてきて欲しいところです。
しかしハイレベルな高校を狙わないのであれあば、この学研ゼミでも大丈夫です。
毎月のドリルや参考書を書店で買うことを考えると、この価格でこの内容は十分です。
メインコンテンツになるドリルですが、私のおすすめは「スマートドリル」のほうです。
この辺りは無料期間で体験されるなどで、実際にニュアンスをご覧になってみてください。
私が体験してみた感じでは、
価格の安さに対して内容は十分におすすめできます。
「学研」という信頼のある大手塾の教材をこの料金で利用できるのは魅力です。
費用対効果を考えても、少なくとも損をする心配のない教材です。
実際に学研ゼミを体験してみましたが、
- 「スマートドリルはスタンダードな内容」
- 「ワンダードリルはゲーム性で勉強にひき込む」
- 「ポコタスは今までになかった優しいプログラミング学習」
といった子供の適正に合わせた威力を持つ教材であることを実感できました。
無料で試してみることができますので、子供と一緒にされてみてはいかがでしょうか?
私も登録して試してみていますが、
プライベート情報を入力しない限りそのあとで料金がかかることは全くありません。
私が学研ゼミを体験してみた評価は‥
さすがに学研ゼミとなると、誰もが知っているくらい有名ですよね。
しかし私はキャッチコピーや知名度にまどわされることなく、しっかりと中身で判断して行こうと思います。
ほかの教材でも判断に使っている表ですが、ぜひ学研ゼミを判断する参考にされてみてください。
項目 | ポイント |
映像授業のわかりやすさ | ★★★★ 4 |
問題数の多さ | ★★★★ 4 |
全体の流れの良さ | ★★★ 3 |
途中で辞めない工夫 | ★★★ 3 |
記憶に残る勉強ができるか | ★★★★ 4 |
教科数 | ★★★★★5 |
費用 | ★★★★★5 |
TOTAL | 27/35 |
評価(5点刻み A~G) | B |
授業はコンパクトにまとまっているのが長所でもありますが、コンパクトすぎるので子供によっては要点に行き着くまでのプロセスが逆にわかりずらいかもしれません。
ドリルに絞ったコンテンツは問題数も一通りあるので、標準的な勉強ができるはずです。
流れの良さは基本的にまとまっていますし「子供が辞めてしまわない工夫」についてもポイントがしっかりと押さえられています。
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