算数障害のある中学生に勉強の教え方がわからない!
と悩んでいる家庭も多いもので、何かいい方法はないものか?と思いますよね。
私もNPO法人で算数障害の中学生に関わってきて、
「理屈を理解させるにはどうすればいいのか?」といった具合に、さんざん今までに悩んできました。
しかし悩んでみても、なかなか解決策は見つからないものです。
そして今まで悩んできた結果、現在使っている勉強教材がかなり理解してくれるんですね。
少しでも多くの家庭に知ってもらおうと思い、私が実際に算数障害や学習障害の中学生に使っている勉強教材をシェアしようと思います。
さらに、親のほうも知っておくと便利!といった本も3つ紹介します。
ぜひ中学生の学習塾選び方の一環としてお考えください。
この記事の概要
算数障害の中学生にどうやって勉強させるか?
LDの中でも算数障害の中学生というのは、とにかく理屈を理解させるのが難しいです。
先回りをして変化をつけてみてもムダだったり、挙句の果てにはウロウロしだすとか。
根気よくやればなんとかなる!というものでもありません。
そんな算数障害の中学生には、まず勉強に興味を持たせることが先決です。
取りあえず勉強のほうを向いてくれないと始まらないので、いかに興味を感じさせるか?
これが思った以上に重要というわけです。
WISCに基づいて考えるとイチガイにこれ!という一律な教え方にはなりません。
<WISC-Ⅳ>
VCI言語理解指導 | PRI知覚推理指標 | WMIワーキングメモリー指標 | PSI処理速度指標 |
単語・類似・理解・知識や言語の推理 | 絵の概念・知覚模様・絵の完成予測や行列推理 | 数唱・語音整列・算数 | 記号探し・符号・絵の抹消 |
そこまで分析して教えようとすると素人の手には負えないもので、専門家の力を借りなければ難しくなってしまいます。
家庭で出来ることは、まず発達障害全般の共通する特性である「興味を持つ」という部分にスポットを当てることが大切です。
そしてつぎに大切なのが、その興味を維持させること。
つまり勉強に楽しさを持たせて次に進ませる、ということになります。
これも家庭で実践しようとしても、なかなか難しいはずです。
そしていちばんやってはいけないのが、ムリに勉強を続けさせること。
これをやってしまうと全ての苦労も水の泡になってしまうし、子供も勉強を嫌いになってしまう可能性がとても高まってしまいます。
理解していないのに問題を解かせる、ということを繰り返すとそうなります。
親のほうで理解度を判断する、ということがかなり重要な部分です。
算数障害の中学生におすすめの勉強教材
しかし「興味」について2点が抑えられていれば勉強の形にはなるはずですが、なかなか上手くいかないものです。
そこで私が実際に使っている勉強教材というのは、算数障害だけではなくLD全般の中学生にとって良い結果を得られるだろうという勉強教材です。
その勉強教材というのがこちら。
発達障害でも、とくに学習障害(LD)や算数障害の中学生が理解しやすいよう専門家によって監修された通信教材です。
私も実際に使っていますが、とくに授業のわかりやすさはバツグンです。
まず算数障害があると授業スピードについていけないものですが、この教材の授業は「ゆっくり確実」な発達障害支援の専門家による対策に基づいて設計されています。
少しずつ進んでいく授業になっているので、説明だけが先に進んでしまうことはありません。
さらに少し進んでは止まり確認問題が出される、という授業なので確実に理解していきます。
実際に子供を目の当たりにしていますが、ちゃんと理解できています。
もし興味があれば私のレビューをご覧ください。
(すららのホームページへも行けるようになっています)
なかなか算数障害の中学生が理解できる教材が少なくて困りますが、たぶんこの通信教材すららの授業であればムリのない中学生の学習塾選び方になるはずです。
今の時点ではこの教材が、いちばん確実な理解を得られると思います。
算数障害の中学生を理解する!親が読んでおきたい3つの本
続いて算数障害の子供へどう接すればいいのか?
といつも勉強や生活の中で悩んでいる親にすすめたい7つの本です。
すべてに目を通さなくてもいいですが、もし気になった本があれば勉強のために読んでみてください。
私も一通り目を通しましたが、いずれも算数障害の子供を理解できる良本でした。
国語・算数基礎から学べる学習課題100
国語、算数・数学について学習課題が選定されており、子供に沿ったの仕方などが詳しく載っています。
特別支援学級の支援員などが読む本ですが、勉強の教え方などが詳しく分かるので家庭でも役立つはずです。
発達に遅れがある子どもの算数・数学
この本も支援員など向きの指導本ですが、基礎的な段階からの指導手順や実践例などが掲載されているので良い手本となります。
算数障害の中学生へ「数と計算」についての陸翔を教えるときに勉強になります。
発達障害のある子への最適サポート&ツール
文部科学省から委託を受けた全国LD親の会が発行しており、専門家の協力を得ながら本質の部分で勉強をすることのできる指導方法と教材が紹介されています。
教材や教具の作り方なども掲載されているので役立ちますが、小学生向きなので算数障害の度合いによって考えてみるといいかと思います。
算数障害の中学生におすすめの勉強教材と親が読んでおきたい3つの本まとめ
算数障害の中学生には、決して無理に勉強をさせないことです。
勉強が嫌いになってしまえば振出どころかマイナスになってしまうので、くれぐれも注意しながら対応してみてください。
とくに解けないからといって同じ問題を繰り返し取り組ませる、というのは良くありません。
少しでも前に進んだらとにかく褒める!この繰り返しが算数障害の中学生には必要です。
ぜひ、こちらも参考にしてみてください。
https://gakusyujyuku.com/archives/22076