発達障害の中学生を育てる上で、役に立ちそうな本をピックアップしました。
私もNPO法人の関係でいずれも目にしてみましたが、おもに家庭で発達障害の子供に接するときのヒントになる内容ばかりです。
本によって場面こそ様々で、勉強について、子供の内面、発達障害本人の言葉などから、子供との付き合い方を探ることができるはずです。
ただ、そんな本を紹介する前にひとつだけお伺いします。
- 正直を言うと、子育てに疲れていませんか?
- どう接していいのか、分からなくなっていませんか?
なぜこんなことをお伺いしたかと言えば、私もNPOで関わっていて実際に起きている裏の世界についても耳にするからです。
たぶん、ハッ!とされた方もあると思います。
裏の世界というのは、何で子供を放課後デイサービスに預けるか?ということです。
私も言いたくないのでここまでにしますが、ひとつだけ約束してください。
あなたはきっと、障害のある子供に優しい心ある方だと思います。
裏の世界の方たちとはきっと違うはずです。
子供が頼れるのは、ほかの誰でもない「あなた」だけしかいません。
限られた人生の時間を、少しでも多くの笑顔で楽しく暮らしてください。
少し前置きが長くなりましたが、発達障害の子供を少しでも多く理解できるための本を7選にしてお伝えしてきます。
ぜひ発達障害のある中学生へ、学習塾の選び方として一貫にお考えになってみてください。
発達障害の中学生を育てるとき参考になる本7選
①発達障害がある子どもを育てる本 中学生編
月森久江(ツキモリヒサエ)さんとおっしゃる高機能広汎性発達障害、SD/HD、LDなどの発達障害がある中学生のために指導を行っている方の本です。日本LD学会認定の特別支援教育士スーパーバイザーとしても活躍されており、文部科学大臣奨励賞も受賞されています。
友人との関わり方がわからない、教室になじめないなどの具体例を挙げながら説明されており、そのときの子供の心境はどうなのか?といったことや親の接し方などについて勉強になる本です。
②発達障害のある子の自立に向けた支援
障害のある子供を理解している支援者や研究者の28名に及ぶみなさんが関わっていらっしゃる本で、発達障害のある子供が本当に自立するためにはどうすればいいのか?といったことがかかれています。
中学生の年代になる思春期~青年期における支援やその先の就労に向けて、親はどのように理解して向き合っていけばいいのかについて勉強になります。
執筆者は萩原拓(ハギワラタク)さんという方で、北海道教育大学や米国のカンザス大学などを歴任されて障害について次世代へ伝えていらっしゃいます。
③発達障害の子のための「すごい道具」
「できない」は道具を使うことで解決します!という観点から書かれた本で、発達障害の子供が毎日の生活で困っている大半は市販の支援グッズを使うといいですよ!という内容です。
親子ともストレスを抱えるのは的確な道具を使っていないため、という新しい発想のもとで書かれているため楽しくてとても読みやすいです。いずれの道具にしても「へぇ~」と思わずうなずいてしまうものばかりだと思います。
もし今までに子供に努力をさせて上手くいかない、という経験があるのであればお読みいただきたいと思います。きっと多くの発見があるはずです。
④発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由
みなさんもよくご存じの発達障害として公に公表する栗原類さんが執筆された本で、8歳で発達障害と診断されてからのご自身の心の在り方などが赤裸々に綴られています。
なぜ才能を生かせる場所を見つけられたのか?なぜこうして輝けるようになったのか?など発達障害の子供の気持ちが手に取るように伝わってくるため、毎日の生活で行き詰っている方にはお読みいただきたい本です。
主にアメリカの発達障害に対するおおらかな環境があったおかげで、今の生きるヒントになったというあらすじの元で話が進んでいきます。
本人、母親、主治医というふうに、それぞれ立場の違う人からの話が書いてあるところが勉強になります。また母親の話などは、様々な思いがこみ上げてくるはずです。
⑤発達の気になる子の学習・運動が楽しくなるビジョントレーニング
北出勝也(キタデカツヤ)という検眼学(オプトメトリー)を学んでこられた方が執筆されており、発達の遅れによって見え方の悩みを抱える子供へのトレーニング指導などに従事していらっしゃいます。
読んだり書いたりが苦手、また運動や手先を使うことが苦手な子供に、見る力(視覚機能)のトレーニングによって学習などに自信がつきますといった内容の本です。
トレーニングと言っても難しいものではなく、子供と遊びながらできる気軽で簡単なものです。すぐに実行できるよう実例とともに紹介されており、その日からすぐに始めることができます。
⑥発達障害の改善と予防
澤口俊之(サワグチトシユキ)さんとおっしゃる、脳科学研究所も開設されてテレビ番組でも有名な方が執筆されています。脳機能を解析ということで難しそうなタイトルにはなっていますが、読んでみるとそうでもなく至って理屈の沿ってわかりやすく説明がしてあります。
家庭でしてはいけないことを行うことで脳機能の働きを低下させますよという内容で、実例の紹介や保護者へのインタビューについても掲載されていてよくわかる説明になっています。
これまでにも200名以上の発達障害児の脳機能を解析して、普通学級で不自由なく健常児に交じって生活できるほどに改善させてきた実績を持つ方です。
⑦発達障害の子どもと上手に生き抜く74のヒント
小林みやび(コバヤシミヤビ)さんという、アスペルガー症候群&ADHDと診断された小学生の子供をもつ方が執筆されています。あまりに自分の子供が不思議すぎて面白くなったことから障害について勉強をされ、学校で支援員としても活躍されています。
親も一緒に幸せな毎日となれるようサバイバルな経験をもとにした気が楽になれる内容で、親として学校支援員としての経験をもとに対応について説明されています。
とくに「困り事別対応表」は子供の行動に活路を見いだせない親にとっては掘り出し物で、お役立ちグッズなども同時に紹介されているところがとても役に立ちます。
親子そろって心が楽に楽しくなれるための情報が満載ですので、少し疲れ気味という方にはぜひ読んでほしい本です。
発達障害の中学生を育てる「親のための本」7選まとめ
発達障害の子供と親が元気になれるような本についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
どうしても毎日の生活で思うようにならず、疲れ切ってしまう親も多いです。
たまには同じ経験をしている人の本でも読んで、ヒントをもらってみてはいかがでしょうか?
私がいちばんおすすめしたいのは、とくに最後に紹介した本です。
実際に発達障害の子供を育てた経験から、面白おかしく元気を与えてくれます。
我が子を見ていて、あまりにもワケがわからなくてめっちゃ面白い!
というふうに考えられる執筆者というのは、ぜひ見習いたいものです。
お伝えした7選の本で、ぜひたまには心を休めてみてください。
またこのサイトでは発達障害の子供の勉強についても、あらゆる角度から考えています。
とくに発達障害の専門家監修というこの教材は、文部科学大臣賞を受賞するなど機能も充実しています。
毎日の勉強に疲れて悩んでいるのであれば、代わりになって正しく教えてくれますよ。
ぜひ、こちらも参考にしてみてください。
https://gakusyujyuku.com/archives/22076