「障害や不登校で苦しんでいませんか?」
「中学生の勉強はむつかしくて面白くないんじゃないですか?」
と中学生に呼びかけたい所ですが、
この記事をご覧になっているのは親御さんだと思います。
発達障害などがあったり、なんらかの理由で不登校になったり‥
中学生になると勉強も難しくなって、子供がさらに勉強から遠ざかっていませんか?
もしそうであるのなら、将来のある子供にとって「時間がもったいない」です。
私も障害などの子供をサポートするNPO法人に関わっていることから、
「どうやったら子供が勉強に取り組んでくれるのか?」
と切実に悩んでいらっしゃることを、痛いほどわかっているつもりです。
ではどうやったら障害や不登校の子どもが、勉強に取り組んでくれるのでしょうか?
子供にいちばん大切なものとは‥?
私もNPO活動から見えてきたこと、わかったことについてお伝えしていきます。
障害や不登校で勉強に悩まれる方へ、少しでもお役に立てることができれば幸いです。
大人になると忘れがちになってしまう「大切なもの」について‥。
障害や不登校の中学生が勉強を嫌いになる理由とは?
障害や不登校で苦しむ中学生が、勉強を嫌いになってしまう理由とはいったい何でしょうか?
それぞれの特徴と照らし合わせて、どこに原因があるのかを考えていきます。
発達障害やアスペルガーなどで苦しむ子供
いろいろな障害、とくに発達障害やアスペルガーで苦しむ子供は全国にたくさんいます。
文部科学省が全国の公立小中学校約5万人を対象にした調査で、「発達障害の可能性がある」とされた児童生徒の割合は「6.5%=3,000人強」に昇ります。
ただしこの数字は知的障害の子供など(特別支援学校などに通う発達障害児童)は入っていないため、実際の数字はさらに高くなる可能性が大です。
(出典:文部科学省 通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について2012年)
またASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)と重なっていることも多く、ひと言で発達障害と考えて対応すると「子供とのズレ」が生じてしまうこともあります。
しかしこれらの障害で最も多い特徴が「学習面で著しい困難をともなう」ことで、落ち着きがないなどの症状がおもな原因となっていることがわかっています。
したがって、
「どのようにして落ち着きを与えるか?」
についてしっかりと考えることが、このような障害を持つ中学生の勉強には大切と言えます。
このあたりは私がお伝えしなくても、親御さんのほうがよくおわかりのことと思います。
ここでは、全国の現状からどうやって解決策を見出すか?ということでご理解ください。
不登校で苦しむ子供
小学生でも不登校の子供は多いのですが、中学生になると人数が飛躍的に上昇します。
全国の中学校に通う生徒約350万人のうち、不登校の生徒は「2.56%=約9万人」という結果になっています。約40人に1人が、なんらかの理由で不登校になっているのが現状です。
(出典:文部科学省 平成24年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果について)
不登校で学校に行けない中学生には、様々な理由があると思います。
中学生の不登校でいちばん多い理由は「無気力=約2万人」となっており、
次いで「不安」「友人関係」という原因が主なものとなっています。
したがって、
「やる気になるためにはどうすればいいか?」
ということを考えることが、不登校の中学生にとって最も大切と言えます。
また「将来の不安」友人などの「対人関係」、といった原因についても解決する必要があります。
不登校ということは、人に会うことができないことの裏付けでもあります。
したがって「学校に行きなさい!」と言っても、まずムリなはずです。
しかし今は勉強をしておくことが将来の不安を取り除く方法になりますので、
人と会わなくても「勉強ができる方法」についてしっかりと考えることが大切になります。
障害や不登校の中学生が勉強を好きになるために
では、これまでのようなことから、
- 障害で苦しむ中学生の「どのようにして落ち着きを与えるか?」
- 不登校で苦しむ中学生の「やる気になるためにはどうすればいいか?」
といった原因を取り除いて、勉強に取り組むためにはどうしたらいいのでしょうか?
これらの原因はそれぞれ違うように見えますが、じつは大切なものは同じ1つのことです。
これに気付くことができれば、中学生の子供は勉強を好きになってくれるはずです。
私がNPO法人の関係で障害や不登校の子どもと関わってきた中で、こんなことがありました。
ある発達障害の子どもは、文科省のデータにも出ているように終始ソワソワしていました。
周りから話しかけられようが、自分の興味あることしか向き合いません。
周りから興味を持ちそうな声を掛けられても、思考の中心には「自分の考え」を持っています。
そのため自分が興味を持ったものにしか、反応をすることがありません。
では、その「自分の考え」というのはいったい何でしょうか?
その「自分の考え」の根本にあるものというのは、いかに「楽しさがあるか?」です。
なんだそんなことか!と思われるかもしれませんが、ほんとうにこの一言に尽きます。
親御さんならこの感覚がおわかりになるはずですが、私もしばらくして気がつきました。
この「楽しさ!」というのは本能からくるもので、素直な子供ほど大切にしてあげるべきです。
発達障害などの子どもは、「楽しさ!」があるものには自分から興味を示します。
この「楽しさ!」というのが、じつは勉強を好きになるための大切なヒントになります。
それと不登校で、中学校に行けない子どもについてです。
その子どもの不登校の原因は「無気力」がいちばん大きな理由でした。
学校で何かあったのか?まで詳しくは聞きませんが、私は目標が見つからないのだと思います。
中学生で目標が見つからない、というのは実はよくある話だと思います。
したがって勉強をすることに、どんな意味があるのかわかっていません。
それどころか、
ついには「勉強は面白くない」ということになってしまいます。
ではこれを解決するために、まず勉強に「楽しさ!」があったらどうでしょうか?
アニメなどが好きなのであれば、そんなキャラクターが楽しく授業をしたらどうでしょうか?
じつは私はそんな授業を子どもに見せたところ、勉強というより「楽しさ!」に惹かれていました。
まずはその第一歩が大切になるんじゃないか?と、つくづくと感じました。
そこから少しずつ勉強の楽しさを知っていってくれれば‥。
という想いを、このときは素直に肌で感じることができた瞬間です。
といったように障害や不登校で苦しむ子供には、共通した「大切なもの」が存在します。
ここまでの文章でおわかりかと思いますが、勉強が好きになるキッカケにはとても大切です。
「大切なもの」=「楽しさ!」
これは障害や不登校で苦しむ子供には、間違いなく共通して言えることです。
障害や不登校で苦しむ中学生へ!楽しく勉強できる方法とは‥!?
では、
「大切なもの」=「楽しさ!」
を持つ勉強方法とは、いったいどんなやり方でしょうか?
まず何よりも初めに必要になるのが、「楽しさ!」を持った授業を聞くことです。
それには「楽しさ!」のある授業を行っている、学習塾などを間違いなく選ぶことです。
しかし学習塾を選ぶと言っても、どこであれば「楽しさ!」のある授業なのか?
というところで行き詰ってしまうかもしれません。
さらに障害や不登校などで、人と会うことができないかもしれません。
では家庭学習として、そのような「楽しさ!」を取り入れてみてはいかがでしょうか?
家庭学習と言ってもいろいろありますが、ネット塾であればそれを実現することができます。
とくにネット塾をおすすめするわけではありませんが、私がいちばんいいと思える勉強方法です。
自宅に居ながら、学習塾とおなじ勉強をすることができます。
私も障害や不登校の子どもの勉強に最適と思って、記事にまとめたこともあります。
発達障害や不登校で苦しむ子供に大切なのは、まず「楽しさ!」があるかどうかです。
私もNPO法人の関係で、そのことを実によく知ることができました。
大人になると忘れがちになりますが、子供にとって「楽しさ!」はいちばん大切です。
このことをわかっていただけると、私も活動してきた甲斐があります。
ぜひ障害や不登校で苦しむ中学生へ、「楽しさ!」のある勉強方法を伝えてみてください。
ぜひ、こちらも参考にしてみてください。
https://gakusyujyuku.com/archives/22076