発達障害や学習障害の中学生には、いったいどんな学習教材だったら勉強がはかどるのか?
これは私がNPO法人に関わってきて、ずっと考えてきたことです。
私なんかよりも、障害のある子供がとくに中学生になってくると深刻な悩みですよね。
- 小学校のときはまだ普通に勉強ができていたのに、中学生になったら急に勉強しなくなった‥
- つきっきりで勉強を見ていたけど、だんだんそんな時間を持つことも難しくなってきた‥
など‥。
私もそんな子供だけじゃなく、親のほうの助けにもなればと思ってNPOに関わり始めました。
実際こうして活動してみて、本当に役立っているのかどうか不安はありますが‥。
しかし‥
障害のある子供が中学生になってくると、勉強に対する問題がかなり増える
というのは実感していて、
子供本人もですが親もどうしたらいいのかわからない‥と悩んでいらっしゃる家庭がかなり多いことがわかりました。
小学生のときの悩みが小さく見えるほど、勉強ってより大きな悩みになっていくんですね。
そこで私が目の前で実際に見てきて、これなら勉強がはかどるっていう学習教材があります。
その学習教材っていうのが、いわゆるネット塾と呼ばれる「Eラーニング」です。
まず通わなくていいので障害のある中学生に向いている勉強方法なのですが、もっと「勉強に興味を持たせる」という本質の部分でもおすすめだと確信が持てるんです。
そんなネット塾に取り組んでいる発達障害の子供もいますが、ほかの子供と違って‥
自分から興味を持って勉強している姿っていうのがあるんです。
私もそんな子供の姿を見てネット塾を詳しく調べてみると、健常児はもとより障害の子供のことも考えてあって興味を持てるように作られているシステムなんです。
たぶん紙などを使ったほかの学習教材よりも、その点ではネット塾のほうが優れているはずです。
私はそんなネット塾なので、これなら少しでも広めた方がいいのかな?と思いました。
そんなことがあったので、私がおすすめだと感じたネット塾をこの記事でまとめてみます。
いろいろとネット塾を見てきましたが、障害のある中学生にはこの3つが間違いないはずです。
少しでも親の苦労も少なくなるように、しっかりと中身を熟知してお伝えしていきます。
発達(学習)障害の中学生におすすめの学習教材3つ
発達障害などの中学生にとって、質の高い学習教材は「療育」にもつながると思います。
私もネット塾を自分で体験してみてわかったのですが、子供が勉強のほうを向くような機能が備わっているんです、それも自然な形で。
具体的に言えば、子供が「勉強って面白いな」と感じるような機能や流れです。
発達障害にはASD、ADHD、LDなどが重なり合っていることが多いのですが、いずれも「こだわりが強い」という特徴が共通してあります。
この特徴はマイナスになりがちですが、それをうまくプラスへ持って行くようなシステムです。
そんな機能や流れを備えたネット塾3つをお伝えします。
発達障害の中学生におすすめの学習教材①
通信教育すらら
この通信教育すららというネット塾は、これから文部科学省の学習指導要領が新しくなるにつれて、学校などの教育現場に導入されていくだろうというEラーニングです。
とくに私が注目したのが、ネット塾の中でもいちばん障害に向き合っているという点です。
障害に対してどんなふうに向き合っているのか?と思って詳しく見ましたが、システム全体の機能や流れが「感覚」に訴えかけてくるような作りになっています。
私はネット塾の映像授業はいちばんのポイントになる部分だと思うのですが、その映像授業が次世代型というもので、これまでのネット塾にはなかった講師が話しかけてくるような流れになっています。
これはただ単元の説明をするだけの授業ではなく、個別指導塾のように講師が横で教えてくれるような感覚があります。中には対人関係が苦手という子供も多いのですが、そんな子供にも個別指導塾とほとんど変わらない勉強をさせてやることができます。
それと大きなポイントとなる機能が「つまずき防止システム」というもので、問題を解いていてわからないときに「その問題に関連した単元」を教えてくれます。これによって、放っておくと勉強が嫌いになる原因のつまずきを防いでくれるというものです。
さらにシステムが毎日の勉強データを蓄積していて、テスト問題などで間違ったところが「分野」という形で一覧表示されます。分野すべてが時系列で表示されて、子供が苦手としている分野が赤く表示されるので親のほうも苦手を目で見ることができます。
私は機能も流れもいちばんいいいと思うので、まずこの教材をおすすめします。
✅体験した詳しい記事
➝発達障害の子供にもおすすめのネット塾「すらら」の特長って‥!?
発達障害の中学生におすすめの学習教材②
通信教育デキタス
このデキタスという教材は城南コベッツを運営する城南グループが作ったというだけあって、いかに真面目に勉強を伝えていくか?というのがよく表れた正統派のイメージがするネット塾です。
とくに障害の子供に対応しているということではないのですが、実際に試してみるとゆっくりとしたペースの授業など障害の子供に合っているシステムになっています。
映像授業のペースはゆっくりで、とくに説明の間合いが空けてあるので理解しながら聞くことができます。たまたまそんな作りになったんだと思いますが、私はこのゆったりとした授業ペースは障害のある子供でも理解しやすくていいと思います。
すららの話しかけてくるような授業ではなくて、淡々と単元を説明していくといった感じの授業です。アニメーションの動きがあるので、図形や立体などは理屈がわかりやすい説明になっていると思います。
機能でのポイントは「さかのぼり学習」というもので、わからないときには「ひとつ前、さらにその前‥」といった具合に時系列で単元が表示されます。まずひとつ前を解いてみて、ムリそうならさらにその前という勉強の仕方ができます。
体験した詳しい記事
発達障害の中学生におすすめの学習教材③
スタディサプリ中学講座
このスタディサプリは、どちらかというと症状があまり重くないグレーゾーンの子供に向いているネット塾です。私は全体的に見て、少しレベルが高いような気がするためです。
というのも映像授業がキャラクターではなく本物の講師なので、学校の授業があまり得意じゃない子供には興味を持ってもらえないかもしれないからです。
しなしその点が大丈夫なら、授業そのものは神授業をする講師などもいるので価値があるものになります。教え方も先読みをしていてウマいので、わかりやすい説明でよく理解できる授業になっています。
機能は通常モードとテストモードというのがあって、テストモードでは自分でテスト問題を作成することができます。これは自分で分野を選んで作成できるので、学校のテスト範囲だけではなく自分の苦手に特化したテストを作るというのもいいかと思います。
さらにテストモードでは、定期テストの日時を入力することで毎日やるべき勉強内容が表示されます。それに従って勉強していくと、テスト本番までにすべての範囲が勉強し終えるというものです。
これも障害に対応しているわけではありませんが、とくに映像授業の質が高くてわかりやすい説明だということ、テストが自由に作れるので苦手対策ができるということから私は障害のある子供にもいいと思います。
体験した詳しい記事
➝スタディサプリ中学講座の口コミや評判&神授業ってほんと!?
発達障害の中学生が高校受験に向けて成績を上げるには‥
発達障害の中学生はコミュニケーションが苦手ですが‥
私の考えでは、これはメリットにもデメリットにもなると思っています。
・コミュニケーションが苦手なので、1つのことに没頭できるのがメリット
・コミュニケーションが苦手なので、対人関係がうまくいかないのがデメリット
このデメリットの「対人関係」を解消してくれるのも、ネット塾の良さだと思います。
ネット塾を一言でいえば‥
障害のある子供が対人関係を気にせず、1つのことに没頭できる学習教材
ではないかという気がします。
私が目の前で見てきた子供たちも、ネット塾で集中できているのはこのためだと思います。
そもそも1つのことに集中できる特徴があるので、いちど興味を持てば没頭して勉強していきます。
そして成績も上がりやすくなるので、いずれ高校受験で役に立ってきます。
このいいサイクルになればいいのですが、そのキッカケをどうするか?が問題です。
親が言ってもなかなか聞かない子供もたくさんいます。
親のほうもどうしていいか分からないので、何かに頼って問題を解決しようとします。
NPOで動いていて、そういった方をたくさん見てきました。
困った挙句、半ば強引な形で個別指導塾などに通わせようとしたり‥。
そんなときに中身の伴ったネット塾という勉強方法は、力になって助けてくれるはずだと思います。
なるべく自然な形で、子供にも親にも負担のない方法を選ぶようにしてください。
なにもネット塾が絶対にいい、というわけでもありません。
障害の子供や親がなるべく自然な形で、さらに全てが幸せな方向に行く手段。
そのベストな方法は、もしかすると通信教育での勉強方法かもしれません。
ぜひ、こちらも参考にしてみてください。
https://gakusyujyuku.com/archives/22076