こんにちは田中家です。
今回は「高校受験が有利になりやすい資格を知りたい」という疑問に答えます。
中学生における資格というのは、闇雲に数多く保持したところで内申点アップはあまり期待できません。
そこで取得しておくと有意義な資格を厳選して、詳しく紹介していきます。
内申点アップにかなり効果が期待できるので、ぜひ中学生のお子さんへ薦めてみてください。
高校受験におすすめ有利な資格ベスト10選
高校受験に有利な資格というと、中学生のうちに取得できる資格として以下が代表的な例に挙げられます。
- Eiken Test in Practical English Proficiency (英検)
- TOEFL Junior
- 情報処理技術者試験
- 書道検定
- 国連英検
- ITパスポート試験
- MOS試験
- 漢字検定
- 社会科検定
- 理科検定
Eiken Test in Practical English Proficiency (英検)
英検とは日本英語検定協会が実施する、英語力を測るための資格試験です。高校受験においては英語力を証明する上で非常に有効な資格であり、受験者の多くが英検を取得しています。
英検には、5つの級(1級~5級)と、2つの準級(準2級・準1級)があり、レベルによって問題の難易度が異なります。1級は、高度な英語力が必要とされ、大学入試や就職試験において高い評価が得られる一方、5級は英語初心者向けのレベルで、中学生程度の英語力があれば合格することができます。
英検の試験内容は、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能について、それぞれの能力を測る問題が出題されます。例えば、リーディングでは、英語の文章を読み、内容を理解し、問題に対する正確な答えを選択する問題が出題されます。また、スピーキングでは、自分の意見を英語で表現することが求められます。
英検を取得することで、英語力の証明だけでなく、外国人とコミュニケーションをとる機会が増え、留学や海外での就職など、将来的なキャリアアップにも有利に働くことが期待されます。
☑ おすすめ記事:英検ネットドリルの口コミや評判!旺文社のすごい対策って‥!?
TOEFL Junior
TOEFL Juniorは英語力を総合的に測定する試験で、日本国内ではETS(Educational Testing Service)が実施しています。
TOEFL Juniorは、リスニング、リーディング、ライティングの3技能を評価する試験です。TOEFL Juniorには、スタンダードとプラスの2種類があります。スタンダードは、中学校3年生から高校1年生レベルの英語力を測定する試験で、プラスは高校2年生から大学1年生レベルの英語力を測定する試験です。高校受験においては、スタンダードが主に求められます。
TOEFL Juniorの試験内容は、以下の通りです。
- 第1部:リスニング(約40分)
- 第2部:リーディング(約60分)
- 第3部:ライティング(約25分)
TOEFL Juniorのスコアは、各技能ごとにスコアが発行され、総合スコアが算出されます。高校受験においては、一般的に総合スコアに加点されることがあります。
TOEFL Juniorは英語力をアピールすることができる資格であり、高校入試において有利になることがあります。
情報処理技術者試験
情報処理技術者試験は情報処理に関する知識・技能を測定する資格試験で、情報処理技術者の認定試験として日本国内で実施されています。
情報処理技術者試験には、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、高度情報技術者試験の3つの種類があります。とくに中学生が受験する場合は、基本情報技術者試験が適しています。
基本情報技術者試験は、情報処理の基礎知識を問う試験で、数学の知識をベースに、コンピュータやネットワーク、データベースなどの情報処理技術に関する知識を問われます。
試験は、選択式の問題や論述式の問題で構成されており、3時間で行われます。試験に合格すると、基本情報技術者の資格を取得することができます。
高校受験において、情報処理技術者試験を取得していると、次のようなメリットがあります。
- 情報処理技術に関する知識やスキルが高いことを証明できる。
- コンピュータを活用した高度な表現ができることをアピールできる。
- 情報処理系の学科やコースへの進学が有利になる可能性がある。
ただし、情報処理技術者試験中学生が受験するにはやや難易度が高く、勉強に時間をかける必要があります。
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書道検定
書道検定は、日本文化の代表的な芸術である書道において、技能や知識を測定する資格試験で、日本書道教育指導者協会が主催しています。
書道検定には、10級から1級までの10段階の級と、書道師範、書道教授、書道能力認定の3つの段階があります。高校受験においては、6級以上の資格取得が有利とされています。
書道検定は、筆の持ち方や文字の基本構造、作品の美しさや完成度などを評価されます。試験は、筆順や字形を書き写したり、与えられた課題に自由に書道作品を作成する問題などで構成されています。
書道検定を取得することで、次のようなメリットがあります。
- 日本文化や芸術に関する知識や技能が高いことをアピールできる。
- 高校生活において、文化祭や公演での出し物などに活かせる。
- 美意識や集中力を高めることができる。
ただし、書道検定は技能や知識のみならず、継続的な練習や修行が必要です。
また、検定料や筆や墨などの道具費用も必要となります。高校受験においては、書道検定を取得することが有利とされていますが、基礎学力の向上にも同じくらい取り組むことが必要です。
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国連英検
国連英検は、国際連合が主催する英語能力試験で、日本においては日本国内外で実施されています。
国連英検には、4級から1級までの5段階があり、それぞれのレベルに応じた英語能力を測定することができます。高校受験においては、3級以上の資格取得が有利とされています。
国連英検では、英語のリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能について、実践的な英語力を問う問題が出題されます。また、グローバル社会で必要な国際的な視野や文化理解、国連についての知識などについても問われます。
国連英検を取得することで、次のようなメリットがあります。
- 英語力が向上し、高校生活や将来の就職において活用できる。
- 国際的な視野や文化理解が深まる。
- 国連に関する知識が身につく。
ただし、国連英検は、英語能力を測定する試験であるため、英語の基礎力を身につけることが必要です。また、実践的な英語力を身につけるためには、英会話やリスニングなどの練習が欠かせません。
ITパスポート試験
ITパスポート試験は、情報処理技術者試験の中で最も基礎的な資格であり、コンピュータやネットワークに関する基本的な知識を問う試験です。
ITパスポート試験には、以下のような分野が含まれます。
- コンピュータシステム
- インターネット
- データベース
- アプリケーション
- セキュリティ
各分野について、基礎的な知識や用語、概念、原理などが出題されます。試験は、複数選択肢問題で構成されており、正解率が50%以上であれば合格となります。
高校受験においては、ITパスポート試験を取得することが有利とされています。現代社会においては、コンピュータやネットワークに関する知識が必須となっており、高校生活や将来の就職においても活用できます。また、ITパスポート試験を取得することで、次のようなメリットがあります。
- コンピュータやネットワークに関する基礎的な知識を身につけることができる。
- 試験合格により、自己学習能力や学習意欲が高いことが証明される。
- 将来的に情報処理技術者試験などの資格取得につながる。
ただし、ITパスポート試験は、情報処理技術者試験の中でも最も基礎的な資格であり、高校受験においては必ずしも必須ではありません。
また、ITパスポート試験に合格するためには、コンピュータやネットワークに関する基礎的な知識の習得が必要です。試験対策のために、参考書や問題集を活用することをおすすめします。
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MOS試験
MOSとは、Microsoft Office Specialistの略称であり、Microsoft Office製品(Word、Excel、PowerPointなど)の使い方に関する知識を問う資格試験です。
MOS試験には、以下のような種類があります。
- MOS Word
- MOS Excel
- MOS PowerPoint
- MOS Outlook
- MOS Access
各種目について、基本的な操作方法や高度な機能、使い方のコツなどが出題されます。試験は、パソコンを使って実施され、実際にソフトウェアを操作しながら問題に解答します。合格基準は、試験によって異なりますが、一般的には70%以上の正解率が求められます。
高校受験においては、MOS試験を取得することが有利とされています。現代社会において、コンピュータを利用した文書作成や表計算、プレゼンテーション作成などは必須スキルとなっており、高校生活や将来の就職においても活用できます。また、MOS試験を取得することで、次のようなメリットがあります。
- Microsoft Office製品の使い方に関する知識を身につけることができる。
- 試験合格により、自己学習能力や学習意欲が高いことが証明される。
- Microsoft Officeを活用したビジネススキルを身につけることができ、就職に有利となる。
ただし、MOS試験は、高校受験においては必ずしも必須ではありません。
漢字検定
漢字検定は日本語の読み書きや表現力を評価するための資格試験であり、検定を受けることで、自分の日本語力のレベルを確認することができます。
難易度が異なる級が設定されており、受験者は自分のレベルに合った級を受験することができます。
高校受験において、国語・漢字検定を取得することが有利とされています。
高校に入学すると国語や漢文の授業が増え、高度な読解力や表現力が求められるため漢字検定の取得は有効です。また大学入試や就職活動でも、国語力や漢字力を証明できる資格として認知されています。
漢字検定を取得することで、以下のようなメリットがあります。
- 日本語の読み書きや表現力が向上する。
- 大学入試や就職活動などで、国語力や漢字力を証明できる。
- 語彙力や表現力が豊富になり、自己表現力が向上する。
ただし漢字検定は、高校受験に必ずしも必須ではありません。
また試験対策のために、参考書や問題集を活用することをおすすめします。
☑ 詳しい内容はこちら。
社会科検定
社会科検定とは、地理・歴史・公民の3科目について、それぞれの分野の基礎的な知識や理解力を問う資格試験です。高校受験においては、特に公民に関する問題が出題される場合があり、合格することで入試に有利になる可能性があります。
社会科検定は、初級・中級・上級の3段階があり、それぞれに合格することで、その分野における基礎的な知識や理解力があることが証明されます。
具体的には、初級は小学校低学年レベルの問題、中級は中学校程度の問題、上級は高校程度の問題が出題されます。また、地理については日本国内のみならず、世界各地の地理や地図の読み方、歴史については日本史や世界史、公民については憲法や法律、国際関係など、広い分野にわたって出題されます。
合格率は高くなく、上級の場合は約1割程度となっていますが、合格すれば自身の地理・歴史・公民の基礎的な知識や理解力が認められ、高校受験においては有利に働く可能性があります。
理科検定
理科検定とは、物理・化学・生物の3科目について、それぞれの分野の基礎的な知識や理解力を問う資格試験です。高校受験においては、理科に関する問題が出題される場合があり、合格することで入試に有利になる可能性があります。
理科検定は、初級・中級・上級の3段階があり、それぞれに合格することで、その分野における基礎的な知識や理解力があることが証明されます。
具体的には、初級は小学校低学年レベルの問題、中級は中学校程度の問題、上級は高校程度の問題が出題されます。物理については力やエネルギー、電磁気、波動などの基礎的な知識や現象、化学については元素や化合物の構造、反応の基礎的な知識、生物については細胞や生態系、遺伝などの基礎的な知識が出題されます。
合格率は高くなく、上級の場合は約1割程度となっていますが、合格すれば自身の物理・化学・生物の基礎的な知識や理解力が認められ、高校受験においては有利に働く可能性があります。
☑ 詳しい内容はこちら。
→ 日本理科検定協会
高校受験に付随する資格対策の注意点
高校受験に付随する資格対策について、いくつかの注意点があります。以下にいくつかのポイントを挙げてみます。
- 目的を明確にする:資格対策は、目的を明確にすることが大切です。目的を明確にすることで、どのような資格を取得すべきか、どのように対策すればよいかを見極めることができます。
- 計画的に進める:資格試験は、一朝一夕で受かるものではありません。計画的に勉強を進めることが大切です。予定を立て、自分に合った学習方法を見つけ、日々努力することが必要です。
- 基礎を固める:資格試験は、基礎的な知識や技能が必要となることが多いです。そのため、基礎的な知識や技能をしっかりと身につけることが大切です。
- 過去問に取り組む:過去問を解くことは、資格試験に合格するためには欠かせないものです。過去問に取り組むことで、試験の傾向や出題形式を理解することができます。
- 自己分析を行う:自己分析を行うことで、自分にとって得意な科目や苦手な科目を把握することができます。その結果、自分に合った勉強法を見つけることができます。
- 要点をまとめる:勉強した内容をまとめることは、定着させるためにも重要です。要点をまとめることで、試験前にも簡単に復習することができます。
以上が、高校受験に付随する資格対策の注意点の一例です。
大切なのは自分に合った勉強法を見つけ、計画的に取り組むことであると私は思います。
まとめ
今回は「高校受験が有利になりやすい資格を知りたい」という疑問に対して、内申点アップに効果的な資格10選を紹介してきました。
中学校の必修科目を学んだうえ、さらに資格対策まで実施することは極めて大変な作業。
しかし大変なだけあって高校入試では優位性が高まりやすく、より確実な合格をめざすため実施する価値は十分にあるかと思います。
今後とくに注目される資格としては「英会話関係」となっており、これは文科省が掲げる新学習指導要領を見てもコミュニケーション力の強化が推奨されているため。
またIT関連(プログラミング等)の資格なども、とくに理数系の高専などでは優位性が高まりやすい1つです。
高校受験の有利な資格として、ぜひ今回の内容をお役立てください。