発達障害を持つ子供へネット塾の最適な選び方
発達障害について
発達障害は、広汎性発達障害(自閉症など)、学習障害、注意欠陥多動性障害など、脳機能の発達に関係する障害です。発達障害のある子どもは、他人との関係づくりやコミュニケーションなどがとても苦手ですが、優れた能力が発揮されている場合もあり、周りから見てアンバランスな様子が理解されにくい障害です。発達障害の人たちが個々の能力を伸ばし、社会の中で自立していくためには、子どものうちからの「気づき」と「適切なサポート」、そして、発達障害に対する私たち一人一人の理解が必要です。
参考:政府広報オンライン「発達障害って、なんだろう?」
本題に入る前に余談ですが、私が住んでいる地域は行政が福祉に力を入れていて、様々な障害を持つ人をサポートしていこうという動きがあります。私もそのサポーターに名乗りを上げ、その証でもあるバッジを身につけて暮らしています。
そのサポーターになるには様々な障害対しての知識が必要で、行政が主催する講習会などでDVDを観たりして障害について理解を深めます。観たというだけでは意味がなく、実際にこんなときにはどうするかという判断が出来ないといけません。
このような活動を続けていたら先日このサポーター活動の大きな大会が催されて、私は地域の代表者として活動発表をすることになりました。ステージの上で2000人の障害に関係のある方々を目の前にした発表で緊張しましたが、理不尽に感じていることなど思いの丈をぶつけてきました。
その内容は詳しくは書きませんが、まだまだ健常者の障害者に対する意識が低く偏見などの目があることでした。本当に良くしようと思えばこんなんじゃダメだということを、時間がオーバーしていることに気付かず話していました。
冒頭から話が逸れましたが、このような思いの私が障害を持った子供が選ぶべき学習塾に対する考え方を書いていこうと思います。学習塾選びの参考までに、少しでもお役に立てれば幸いです。
発達障害の子供に適した塾とは
まず学習塾というのは、昔からあるように「進学塾」「家庭教師」の2つがあります。今の時代は国の政策などもあって、どちらも障害の子供が通えるためのコースや講師が整備されています。
さらに障害児教室や支援センターなども増えており、障害を持つ子供が学習を学べる機会が整ってきています。もちろんこうした塾や教室などは活用したほうがいいのですが、子供の症状によっては通うことが困難な場合もあります。
症状の重さによって身体的に難しい場合は、通わなくていい障害児対応の家庭教師にお願いすることができます。しかし精神的に対人が苦手、という場合はどうしたらいいのか悩まれると思います。
そのような場合は、私は「インターネット塾」が最適かと考えます。
通う必要がなく、直接人と対面することがないというインターネットの特性は、リアル塾ではなし得ないメリットになると思います。
ただしインターネット塾といっても授業スタイルによって子供との相性が違ってきますので、その辺りを交えながら私が最適と考える選び方をお伝えしていきます。
ネット塾の授業スタイルによる相性の違い
インターネット塾の授業スタイルには、大きく分けてつぎの4つのものがあります。
「学習ソフト」問題集や参考書などがソフトに詰め込まれたもの。
「学習ソフト+動画授業」学習ソフト+授業をしている風景が動画で保存されているもの。
「ライブ授業」時間割通りに決まった時間に行われる授業が配信されるもの。
「家庭教師」ネットを通じてマンツーマンの授業を行ってくれるもの。
私が知りえる限りのいまのインターネット塾は、このいずれかの授業スタイルで運営されています。
それぞれの授業スタイルについて、詳しくお伝えしていきます。
「学習ソフト」
インターネット塾のホームページなどから、自分の学習画面にログインして行うスタイルです。
どこのインターネット塾も、基本的にこの学習ソフトで問題を解いていくことになります。
解けない問題であれば、解き方や考え方のヒントを見ながら解いていきます。
これらは単元ごとに細かく分けられて、小学校と中学校で習う範囲がすべて入っているので膨大な量になります。
膨大な数の問題集と参考書が入っている、とお考えになるといいかと思います。
そしてこのシステムに共通して入っているのが、自己管理や学習データ管理です。
グラフや表などを使って、間違った部分や苦手な部分などが一覧になって表示されます。
これらで自己管理しながら、自分のペースで進めていくというスタイルの授業です。
「学習ソフト+動画授業」
この授業スタイルは、今の主流のスタイルになります。
学習ソフトで勉強しながら、動画で授業を見てより理解できるというものです。
分からない部分や微妙なニュアンスを知るために、動画授業で耳も使って学習する事ができます。
この動画授業は講師が教室で授業をする風景のものであったり、アニメーションやキャラクターなどを使って和らいだ雰囲気にしたものなどがあります。
「ライブ授業」
トップクラスの難関校へ向けたインターネット塾が取り入れている授業スタイルで、実際に授業が行われている様子がライブ配信されるという方法です。
この授業スタイルのメリットは、リアルタイムで講師へ質問が出来ることです。
ライブ配信はスカイプを使われることがほとんどで、その中に入っているメールソフト様のもので相互に受け答えが出来ます。
「家庭教師」
リアルでの家庭教師と同じように、インターネットを通じて画面越しに授業が行われます。
マンツーマンの授業になりますので、何かと質問もしやすくて便利につかうことができるはずです。
ただし家庭教師の講師は、まだまだ障害を持つ子供に対応していないことが多いです。
私もそのあたりが気になって、障害に対応している家庭教師を探しました。
するとそのような考え方について、しっかりとしている家庭教師も存在することがわかりました。
もしインターネット家庭教師をお選びになるのでしたら、ぜひそのような会社がおすすめです。
発達障害などを持つ子供へネット塾の最適な選び方のまとめ
いかがでしたでしょうか。少しはお伝え出来たでしょうか。
これらの授業スタイルをひと目でわかるようにした、偏差値順のネット塾一覧もあります。
ぜひ併せてご覧になってみてください。
私が発達障害などを持つ子供の学習塾の選び方でいちばん大切だと思うのは、対人の部分が苦手かどうかではないかと考えます。
それによってリアル塾とネット塾をお考えになるといいかと思います。
対人は苦手だけど少しずつでも人と接することに慣れさせたいということであれば、インターネット塾の中でもスカイプなどで「コーチング」をしてくれるところがいいのかもしれません。
とくに家庭教師であればマンツーマンですので、そのような時にはピッタリかと思います。
少なくとも画面越しにでも「人と話す」ことになりますので、それで慣れていけば次はリアル塾に通ってみるというふうにステップアップできればいいかなと考えます。
ぜひ、こちらも参考にしてみてください。
https://gakusyujyuku.com/archives/22076