今までに学習塾を調べた経験から、学習塾選びでチェックするポイント7つをお伝えします。
このポイントを押さえておけば、失敗することはないでしょう。
学習塾選びを始めると、ホームページなどで魅力的な表現に惹かれてあなたの希望を満たした学習塾が見つかると思います。
「早く子供を通わせて成績を上げてほしい」
今すぐにでも契約したい、待ちきれないという気持ちになるかもしれませんが、ここはガマンしてください。まだ焦ってはいけません。
ホームページに書いてあることだけでなく、冷静な目で隅々までチェックしてください。
- ほかにも支払うものはないですか?あとから教材の請求が来ませんか?
- 入学金が無料に惹かれて授業がオプション設定ではありませんか?
- 運営会社は?親へのケアは?
契約してから不具合が見つかっても嬉しくもなんともありません。不具合は契約前に見つけなければいけません。
それでは、不具合のある学習塾の契約を防ぎ、大切なお金をむだにさせないためのチェックポイントをお伝えします。
この記事の概要
学習塾選びのポイント①学習塾のスタイル
まず初めに考える事として、リアル塾かインターネット塾かというのを決める必要があります。
リアル塾
リアル塾であれば昔からあるようによくご存じの「集団塾」「個別指導」「家庭教師」というスタイルがありますので、子供が通う事が可能であれば「集団塾」「個別指導」を選ぶ事が出来ますが、それができないというのであれば「家庭教師」を選ぶことになります。
この中で授業内容のパワーがある順に言えば、何といっても一番は講師がホームグラウンドで授業のできる「集団塾」の授業の内容の濃さがダントツです。もし通うことができるのであれば、集団塾を選ぶことが力をつけるのには最適になります。
続いては「個別指導」がパワーがあり、集団塾のように攻撃的なパワーというよりはじっくりと1人ずつに向き合うので、つまずきを確実に取っていくというパワーがあります。
図書館の自習スペースのような生徒デスクを講師が順番に見ていくといったスタイルなので、どちらかといえば家庭教師のような教え方に近いものがあります。
この2つは通わないといけない事をクリアできれば、講師がホームポジションということで強いパワーを発揮しますので、なるべくならこのどちらかを選ぶようにした方がいいです。
どうしても通うことが出来ないという家庭であれば、「家庭教師」を選ばれることをオススメします。ただし家庭教師で気をつける事として、きちんとした会社を選ぶ事が最大の焦点になります。
というのも、家庭教師というのはそのスタイルからたくさんの講師が必要になりますので、いい加減な会社を選ぶとほとんど教育もされていないアルバイトの学生があてがわれたりして、あとあと様々な問題も出てきたりしますので注意が必要です。
「インターネット塾」
インターネット塾は今の時代の話題になっているスタイルですが、これも「集団塾」「個別指導」「家庭教師」というふうに分かれています。集団塾であれば授業が一斉配信のライブ授業だったり、個別指導や家庭教師はリアル世界と同じように指導するようになります。
いずれもインターネットですので、無料電話のスカイプや講師と書き込みを共有するためのペンタブレットなどを使って進めるといった授業になります。通わなくてもいいのはインターネット塾の強みでもあります。
リアルもインターネットも対応できる偏差値がありますので子供の力や志望校に合わせて選ぶ必要がありますが、インターネットのほうはリアルよりもその幅がやや広めに設定してあることが多いです。
学習塾選びのポイント②契約の進め方
学習塾のスタイルが決まれば、次は実際に契約をする上での注意するべきポイントを見ていきます。
学習計画と指導方針
学習塾のスタイルには関係なく、まずはじめに話を聞くか体験授業をしたときに、子供の実力と目指す高校の偏差値などから「学習計画」と「指導方針」が作成されます。
これは初めに作成されるべきのものですので、もしこれが作成されないのであれば問題があります。まずそういったことはありませんが、注意するポイントとして頭に入れておきます。
そして実際に契約に入っていきますが、ここで早まってしまってはいけません。教材はどんな内容のものが使われるのか、中には書店で売っているようなどこにでもあるテキストを使っている学習塾もありますので、しっかりと目を通しておく必要があります。
テキストの説明を受けて納得できればOKですので、あとは指導方針がどういうものかになります。
集団塾や個別指導塾は講師の授業スタイルを見る事になります。ここでの一番のポイントは、生徒に質問の時間などを作っているかという「対話」の部分ができているかどうかが大切になります。
一方的な指導であれば、子供がつまずいてもどんどん進んでしまって結局は学習塾の意味がないものになってしまいますので、どんなふうに授業を進めているのか見て下さい。
家庭教師であれば会社の教育がきちんとなされているかどうかは、学生の講師であればとくに言葉の言い回しなどから観察できますので、声の大きさや礼儀作法などを良く見て下さい。
授業内容は間近で見ることは出来ないかもしれませんが、終わった後に子供に質問が出来たか、などと聞いてみる事で把握することが出来ます。
インターネット塾はこういった事についてはバラつきが少ないですが、それでも授業の進み方はきちんと見ておいた方がいいです。ホームページの掲載内容と違っていた、なんてこともありますので注意してください。
体験授業
いずれにしても体験学習ができるのなら、実際の内容をしっかりと把握するためにも体験しておいた方がいいです。基本的には体験授業はどこの会社も無料でやっていますので、やってなにも損をする事はありません。
ここまで確認して問題なし!となれば次は料金についてポイントを見ていきます。まだ契約してはいけません。
学習塾選びのポイント③料金について
学習塾選びのウェイトを大きく占める料金は、大きく分けると「入学金」「月謝」「教材費」「特別講習費」「その他の不明な費用」という5つのポイントがあります。
それぞれが独立していそうで、うまいぐあいにリンクさせて結果的に高い費用に持っていくという学習塾もありますので、まずはこの5つがあることを把握してください。
入学金
はじめに目につくのが入学金で、入会金や入会費というふうに学習塾によって名称が変わります。
学習塾のスタイルに関係なく、上限がだいたい2万円までという設定の会社が多いです。この金額がきちんと設定してあれば問題はないのですが、もし無料ということであればそのほかのどこかでバカ高い費用が設定してある事が多いので気をつけて下さい。
0円だからお得だ!
とすぐに飛びついてしまうと、あとで大変な事になりますのでよく見まわしてみてください。
月謝
つぎは毎月支払っていく月謝ですが、これも基本料金が低めに設定されていて授業時間や回数などで上乗せされていくというやり方もありますので、注意してください。授業のほとんどがオプション設定されていて、基本料金+オプション料金などもありますので全体を見るようにして下さい。
教材費
見落としがちな教材費ですが、月謝に含まれていたり別になっていたりと様々な設定の仕方がされています。よく見かけるのがこの見落としがちな教材費の金額は小さく表示しておいて、入学金0円、月謝格安で契約させてあとで高額な教材費を請求してくる、といったやり方もありますのでよく見て下さい。
特別講習費
特別講習費というのは別におかしくもなんともない費用で、夏期講習や冬期講習といった特別な授業にかかる費用です。ほとんどの学習塾ではこの費用が別になっていて、参加すればいくら、というスタイルが取られています。
たまにこの費用が月謝に含まれている学習塾もあります。どこの学習塾も大きく掲示してありませんので、注意して見ておく必要があります。
不明な費用
最後の「その他の不明な費用」というのは、いちばん気をつけなければいけない費用です。
学習塾によっては何らかの名前を付けて、うまい具合に取られてしまいますので注意してください。もしよくわからない名目の費用があれば、かならず確認するようにして明確にするようにして下さい。
その他
インターネット塾などであれば、ヘッドセットやペンタブレットといった機器をレンタルで借りればそのレンタル代が上乗せになったりします。全体に共通する事としては初めに提示した「5つ」の料金設定が学習塾には基本としてありますので、ホームページやパンフレットだけに頼ることなく、自分の目で見て聞いてしっかりと判断するようにして下さい。
学習塾選びのポイント④内容について
ここでいう内容とは学習内容の事を指します。もう少し具体的に言えば、授業の内容がどういったものか?学習塾によって学力に合わせて授業のコースを選んだり、必要な授業オプションを上乗せしていったり、という授業があります。
だいたいは契約する時に子供の学力に合わせたコースを選んだり、必要なオプションを選んでスタートする事になりますが、いざ始めた後であれもいいよこれもいいよとススメてくる学習塾もあります。
もしそういった学習塾であれば、親は子供のためと思ってそのまま受け入れてしまいがちになりますが、よく考えて不要なものは断るようにして下さい。
このあたりは子供の実力で必要かどうかを見極めることになりますので、子供とよく話し合って決めるようにするといいです。
学習塾選びのポイント⑤運営会社について
ホームページが綺麗だったから信用できそう、という表面での判断はしてはいけません。
くれぐれもその学習塾のホームページにリンクしてある会社概要などをよく見て、どういった会社が運営しているのかを把握するようにして下さい。そこを見ればだいたいどういった会社なのかが分かります。
きちんとしている会社であれば細かい事まできちんと記してありますし、もしそうでなければいい加減に書いてある会社もあります。いよいよいい加減であれば、会社の住所さえ適当にしか書いてない事もありますので、表面よりも裏側をしっかりと見るようにして下さい。
今までに有名で大手と呼ばれるような企業が運営していれば会社概要もかなり丁寧に記載されていますので、そういったのを参考にしながら基準にしていけば分かりやすいと思います。
あとで問題が起こるような会社であれば、必ずと言っていいほどこの部分がいい加減に記載されています。
学習塾選びのポイント⑥親へのフォロー
ここでは子供の事に関連して親の事に触れていきます。
学習塾は子供はもちろんそうですが、親に対しての責任を果たす義務もあります。
いま子供がどんな実力か、これから先の計画をどのようにしていくか、などといった細かいフォローがあるのが普通です。
具体的に面談はどれくらいの期間に何回位あるのか、といったことを詳しく聞いておくことが大切で、こまめにフォローしてくれる学習塾は授業のたびにするところもありますし、長くても1ヶ月に1回はするのが普通だと思ってください。
ここまで極端な事はないと思いますが、もしもまったく面談といったものがない、ということであればその学習塾は問題があると考えた方がいいです。子供の学習進度などの詳しいことと、先の学習計画に対してどうなのか、という事は常に把握できるようにフォローしてくれるのが当然です。
学習塾選びのポイント⑦肝!子供に合っているか!
ここまでクリアして来たら最後に、子供に合っているか、という重要な要素があります。ここまで順調に学習塾選びが進んだとしても、結局は子供がその学習塾との相性がいいかどうか、というのは最大のポイントになります。
学習塾が合わないというのは、教室の雰囲気が発言しにくいとか、家庭教師であれば講師となんだか性格的に話しにくいなどといったことがありますので、実際に体験授業などでその場の雰囲気を子供の視点からも確認する事が大切です。
すべてのスタイルの学習塾に共通して言える事ですが、評判が良くて人気のある学習塾はやっぱり子供も通いやすいことをしている、というのは間違いないと思ってください。
評判がいいというのは評判が良くなることをしていますので、ひとつの目安として考えることが出来ます。
親が全てを決めてしまうのではなく、かならず子供にも見せて一緒に考えるようにするとうまく決まっていくようになります。
学習塾選びのまとめ
実際にあらゆる学習塾のあらゆるスタイルを見ていると、見たくない事や聞きたくない事に出会うことも少なくありません。学習塾によって経営方針も違って、学習スタイルや料金設定にも様々なものがあります。
その中で感じるのは、健全な経営をしている学習塾はすべてにおいて明確な表記がされている、という事が共通します。それはホームページや資料の表面ではなく、裏側を見ると誰でも感じることの出来る感覚です。
こういった学習塾に当たらないようにするためにも、親がしっかりとした知識や情報を身につけて対応できるようにしておくことが賢明です。といっても、契約してから高い教材費を払わされた、というような口コミが後を絶えません。
これは皆さん分かったような気になっていることと、ホームページなどでも表面の情報しか見ていないことが原因かと思われます。こうならないためにも、きちんと裏側の基本情報までも知るというのが大切になってくることが分かっていただけるかと思います。
まずは親が正しい情報を集めて、その中から子供が相性のいい学習塾を見つける、というのはテッパンともいえる選び方になります。たかが学習塾と思われるかもしれませんが、この辺はかなり大切なことになります。
もちろん正しく真面目に運営されている学習塾もあります。
この記事がどれくらいの方に伝わるかわかりませんが、安い買い物ではありませんし、なによりも子供の将来がかかっている事ですので、くれぐれも慎重に行動されるように少しでもお役に立てれば嬉しいです。
事前チェックを入念に行い、大切なお金と子供の将来をムダにしないようにしましょう。
人気記事 東京都で中学生におすすめの学習塾ランキングベスト3
人気記事 大阪府で中学生におすすめの学習塾ランキングベスト3
人気記事 福岡県で中学生におすすめの学習塾ランキングベスト3