高校受験で面接のコツ!
なんて大げさに書いているように思われるかもしれませんが、じつは筆記試験(学力試験)よりも力を入れてかかる必要があります!
というのも筆記試験というのは「みんな同じようなレベル」だからです。
その学校を目指して受験するということは、とうぜん誰も似たような学力を持っています。
なので二次試験の「面接」が、思ったよりも重要になってきます。
この高校受験の面接は、毎日の生活の「クセ」が出てしまうもので厄介ですので、もしもまだ対策を何もしていないのであれば今すぐにでも始めた方がいいです。
私の子供も面接練習をなかなか始めず、高校受験まで残り1ヵ月になって慌てて練習しました。
そんな高校受験の面接のコツ、についてお伝えしていこうと思います。
この記事の概要
高校受験面接のコツ①身だしなみ
まずはじめに面接の準備として気をつけたいのが「身だしなみ」についてです。
これは当たり前のことと考える人が多いのですが、じつは全身を見直してみると‥です。
この身だしなみについては、ほとんどの方がネクタイの曲がりなどに目が行きがちです。
あとはズボンやスカートのシワや折り目、Yシャツの黒ずみなどではないでしょうか。
しかしこの身だしなみでの高校受験の面接のコツは、「靴」です。
そんなことわかってるよと思われるかもしれませんが、家を出てから汚れるのが靴だからです。
高校に着いたときには靴が汚れているという可能性が一番高いですし、そのときは親もいなければ誰もチェックしてくれることはありません。
この「靴」については、子供が高校に着いてからしっかりとチェックするようにします。
とくに天候が悪かったりすると思いがけず汚れたりしますので、かならず高校でチェックです!
高校受験面接のコツ②志望動機
面接会場に入っていよいよスタート!になると、まず高校受験面接のコツ②「志望動機」です。
初めは名前などを言いますが、これは誰でも当たり前のようにできるはずです。
名前などを伝えると、いよいよ初めの質問の「志望動機」を聞かれます。
高校によって順番は違うかもしれませんが、大体ははじめのうちに聞かれるはずです。
これは面接として最初の質問になりますので、「芯の通った自信に満ちた大きな声」が大切です。
試験官も人間ですので、この初めの質問での答え方はとくに大切になってきます。
なんでうちの学校に来たいの?ということですので、「絶対にここで夢を果たしたい!」という意気込みをしっかりと伝えることはかなり大きなポイントになります。
試験官の目を貫くくらいに見つめて、腹の底からハッキリと声を出すようにします。
ここでいきなりナヨナヨした声で答えてしまうと「あまりウチに来たくないんだ」と思われてしまいますので、絶対にそんなことのないようにここは気合い!です。
高校受験面接の「志望理由」例文
以下は高校受験の志望理由の例文です。
- 私は将来、医療関係の仕事に就きたいと考えています。そのためには、理数系の科目を学ぶことが必要です。貴校は理数系の科目が充実しており、医療系の進学実績も優秀であるため、貴校を志望しました。
- 私は音楽に興味があり、将来音楽関係の仕事に就きたいと考えています。貴校には音楽科目が充実しており、音楽の専門的な知識や技術を身につけることができると聞きました。そのため、貴校を志望しました。
- 私はスポーツが好きで、将来スポーツ選手になることを目指しています。貴校はスポーツに力を入れており、スポーツクラブや大会などが活発に行われていると聞きました。貴校でスポーツの技術や戦略を学び、スポーツ選手になるための基盤を作りたいと思い、貴校を志望しました。
- 私は留学したいと思っています。貴校には海外の大学との交流プログラムがあり、多くの生徒が留学していると聞きました。私も留学を通じて、世界の多様な文化を学び、自分自身を成長させたいと考えています。そのため、貴校を志望しました。
- 私は自分の将来についてまだ決まっていませんが、幅広い分野に興味があります。貴校は文系から理系まで幅広い科目を取り揃えており、自分の興味に合わせた学びを追求できる環境が整っていると聞きました。そのため、貴校を志望しました。
高校受験面接のコツ③ニュース
高校受験面接のコツの3つ目は、「ニュース」についてです。
この部分はかなり難しく、もちろん毎日の新聞などで情勢を知っておくことは必要です。
しかしこの「ニュース」に関しては、ここからが勝負の分かれどころになります。
ひとつ勘違いしないで欲しいのが、ニュースは歴史ではなくて世の中の動きだということです。
できれば「どこで、だれが、どうなった」だけではなくて、自分の考えまで言えるとOKです。
きちんとした理屈に基づいた上での持論が言えるようであれば、かなり優秀な答えです。
例えば、
「いまこんなことが起きているので、今後このように展開されるのが不安です」
などといった具合に返すことができるよう、練習しておくといいです。
そのためには、その問題の周りについても知っておく必要があるので親の協力も大切です。
おすすめ記事
面接に向けてうちが取っていたのがこちら。
中学生が読みやすく時事ニュースなどがわかりやすい「中学生新聞」
詳しくはこちら
高校受験面接のコツ④将来の夢
高校受験面接のコツで「将来の夢」なんて必要なの?と思われるかもしれませんが、これを理解するには「将来こうなりたいからこの学校に来たい!」と考えてみてください。
その高校を踏み台にして、人生をこんなふうに羽ばたきたいんだ!ということになります。
この質問も最終的にはその高校に関わってきますので、将来までの道を順を追って考えておく必要があります。この高校でこんなことを学んで、つぎは大学のこの学部で学んで‥といったことです。
これはあくまでも予定ですので、「夢」に向かって理屈を合わせるということになります。
将来のなりたい姿と、それまでの学業の過程がピッタリと合っていることが大切です。
この部分は軽く考えがちの人も多いですが、面接する側としてはわりと大きなポイントです。
高校受験面接の1つのコツとして、しっかりと道筋を立てて考えておくべきです。
高校受験面接のコツ⑤自己PR
この「自己PR」については、高校によって初めだったりすると思います。
順番がいつになるにしろ、面接はそんなことではぶれない意思を持つことが重要です。
この高校受験面接の自己PRでコツになるのが、「長所」「短所」を包み隠さず伝えることです。
これは取り繕って答えてしまうと、かならずボロが出てしまうものです。
さらに人というのは完璧な存在ではないので、短所があって当たり前と考えたほうがいいです。
もしできることなら、短所を言ったときに少しくらい「ニヤ」っとほほ笑むくらいの余裕があるとよりいいです。緊張してなかなか難しいですが、ここは人間性も見られていますので余裕をもって答えていきます。
ただしいくら短所を言ったからといっても、試験官からは「目をそらさない」ことだけは注意するようにします。目を見つめられてほほ笑むことは、相手に大きな信頼感を与えることになります。
高校受験面接のコツについてのまとめ
高校受験面接のコツについて、5つのポイントにまとめましたがいかがでしたでしょうか。
じつは私も勤務する会社では、人材採用の「面接官」をしていることからこの記事を書きました。
私事になりますが、試験官をしていて面接でいちばん大切に思うのは「やる気」に尽きます。
いくらきれいに答えたとしても、この「やる気」が見えなければ不採用にさせてもらっています。
少しくらい答えがぶれたとしても、ここでやりたい!という突き刺さる目で見て素直に話されると、この人はここで「やる気」があるんだと直感で感じます。
これはあくまで私の場合なので、ほかの方や企業によっては違うかもしれません。
しかしその人の「やる気」については、どこの企業でも大切にしているはずです。
もちろん高校受験の面接でも同じことで、この「やる気」を持つことがいちばんのコツです。
キレイに完璧に答えなくても、
「相手の目を貫くくらいにじっと見て、背筋をピンっと伸ばして自分の言葉で話す!」
ということができるだけで、グッと合格する確率は上がるはずです。
この「やる気」というのは、「自分の考えを伝えよう!」という意思の表れ。
高校で勉強したい!という気持ちをすべて出し切ることが高校受験の面接では大切です。
✅こちらも参考までに
私のつたない言葉だけでは物足りないと思いますので、参考になると思った書籍を紹介します。
面接官に好印象を与える 高校入試面接のオキテ55 [ 安田浩幸 ]
|
この本は楽天で販売されていて、55のポイントについて書かれているものです。
私の5つのポイントよりも、高校受験面接のコツについてはるかに多くのことが書いてありますので参考になるかと思います。
おすすめ記事